plumです。

 

53歳、主婦。

 

虚弱体質だったわたしの、幼少期からの半世紀を書いています。

 

 

 

 
 
2時間ものあいだ、ずーっと「頭の中が工事中」状態に耐え抜き、最後の難しい一本を無事抜き終えた時には、執刀医もわたしも
 
 
 
精も根も尽き果てた
 
 
状態でした。
 
 
やっと終わった。。。。
 
 
グッタリしつつも、同時に大きな安堵感に包まれ、それは執刀医も同じで、すごくおだやかな声で
 
「あとは傷口を縫って終わりだからね」
 
 
どうせ麻酔で縫われている感覚なんてなにもわからないし、もうしんどいことは終わったからホッとできる、、、
 
 
と思った瞬間、
 
 
 
急激にすごい尿意が
笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き
 
 
手術の前に看護師さんに促されてトイレは行っていたものの、そこから2時間経っており、しかも点滴を入れられていたせいか、すごくトイレに行きたくなったのです。
 
もうすぐ終わるし、、と我慢していましたが、結構限界に近づいてきて、とうとう先生に言いました。
 
 
「あ、あの、、トイレ行きたいんですけど、、」
 
 
 
「えっ??」
 
 
3か所を縫うので、あと15分はかかるなぁ、、というので、
 
「んー、なんとか我慢しますガーン
 
と答えたものの、もうそこからは尿意との闘いにプンプン
 
 
早くしてー、
 
早くしてー、
 
早くトイレーーーーアセアセ
 
 
先生が焦りながら縫っているのがわかります。
わたしが必死で我慢しているのが伝わっているのか、
 
「大丈夫?いまから尿管つけようか?」
 
と。
 
 
麻酔の時と同じく、わたしはなるべくいろんな処置はされたくないタチのため、しかももうほとんど終わりに近い今になってわざわざ尿管をつけられるのは嫌だ、、、、と、また断りました。
 
 
断った以上、我慢するしかありません。
 
今思えば尿瓶でとってもらうという手があったのでは?とも思いますが、手術中に尿瓶にするという選択はなかったようで。
 
 
頭がおかしくなりそうなくらい尿意を限界以上に我慢して、やっとすべてが終わったときは
 
 
「トイレーーー!!」
 
 
トイレ恋しさしかない状態で、またガラガラとストレッチャーで手術室から運ばれていきました。