plumです。

 

53歳、主婦。

 

虚弱体質だったわたしの、幼少期からの半世紀を書いています。

 

 

 

 

 

自分の予想を遥かに上回る本格的な手術室に運ばれたわたし。

 

ストレッチャーに乗せられたまま、何度も自動ドアをくぐりぬけ、行きついた先は

 

 

れっきとした手術室

 

 

緑色の手術着を着たスタッフがたくさんいて、手術用のベッドに移し替えられた途端に、点滴やら心電図やらあれこれ管をつけられ、、

 

しかし、そのベッドに移った瞬間に目に入ったのが、大きな照明器具

 

あの、ドラマでしか見たことのない、丸い電球がいっぱいついた照明です。

 

その大きな照明がいかにも

 

 

ザ・手術!

 

 

という気がして、わたしは急に怖くなってきました。

 

 

こ、こんな本格的な手術になるとは笑い泣き

 

局部麻酔なのに、まるで全身麻酔でやる内臓の手術みたいじゃないか笑い泣き笑い泣き

 

意識あるのに血圧計つけたままやるの??笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

直前までの余裕しゃくしゃくだった自分はどこへやら。

 

この時のわたしはもう表情が完全に無くなり、突然湧き上がってきた緊張感を自分でどうしていいかわからず持て余していました。

 

 

そろそろ始めようかという雰囲気の時にスタッフの一人が

 

 

「先生、血圧が80切ってます」

 

 

執刀医が驚いて

 

 

「え?そんな低いんじゃ手術始められないよ、なんで?気分悪い?」

 

 

 

久々に登場の「低血圧症」

こういう時にこの体質が発揮?されてしまうのですよ。。。

 

 

わたしのような低血圧症というのは、このような極度の緊張をすると一気に血圧が下がるのです。

緊張だけでなく、自分にとって嫌なことを見聞きするだけでも下がる、酒を飲んでも下がる、、、とにかく、自分にとって都合の悪い場面ではなんでも

 

 

『血圧が下がる』

 

 

になるのですね。

 

 

ともすれば「低血圧=ワガママ」と思われてしまうのですが、下がってしまうものは自分でもどうしようもない。

 

 

 

「気分悪いというか、ものすごく緊張してきました。。」

 

 

事情を説明すると、執刀医は

 

「脚もガクガク震えてるねぇ。こんなに緊張するとわかっていたら全身麻酔にするんだったなぁ」

 

 

 

ここでまたわたしは抵抗感が。

 

 

全身麻酔なんてもっと怖いアセアセ

 

なんで歯を抜くために全身麻酔なんてしなきゃならんのだピリピリ

 

 

「嫌です!全身麻酔はしたくない!がんばりますのでちょっとだけ待ってください」

 

 

なにを頑張れば血圧が上がるのかわからないまま、とにかく全身麻酔を回避しようと必死でした。