plumです。
53歳、主婦。
虚弱体質だったわたしの、幼少期からの半世紀を書いています。
同部屋の重病の方々と比べると、わたしなんて「入院」とはいってもお気楽なもので、まるで
遊びにきている
くらいの感覚でした。
同部屋の方たちにも
「わたしは親知らず抜くだけなんで~」
と、手術前日までは余裕かましていたのです。
いよいよ当日の朝。
駄々をこねたため朝食を美味しくいただき、ベッドで待っていると、まずは看護師さんがきて
「お尻に注射しまーす」
どうやら鎮静剤を打たれたようでした。
わたしとしてはこの期に及んでもまだ
外来の診察台まで自分で歩いていって、そこで普通の歯医者でやるような診察台で受けるのだろう
と軽く考えていました。
いつそこへ移動するのかな?と思っていると、なんと
ストレッチャーを運んで来られました
「い、いやいやいやいや。ストレッチャーって自分で歩けますっ」
というと、看護師さんは『いちいちウルサイやっちゃなー』という顔をしつつ
「いいから!乗ってください!!」
ストレッチャーに横になり、ゴロゴロと運ばれていくわたし。
運ばれながらも「ったく、大げさなんだよ。。。」と不貞腐れていました。
しかし。
ストレッチャーは、わたしが手術を受けると思っていた外来診察台が並んだスペースを通り過ぎ、自動ドアの向こうへと進んでゆきます。
ん?えらい奥の部屋まで行くんだな
と違和感を感じ始めたが、その自動ドアを何度も何度も潜り抜け
まだ奥へ行くの??
と、だんだん不安になってきます。
そしてたどり着いたところは、テレビドラマでしか見たことのない
れっきとした手術室
でした。