plumです。
52歳、主婦。
虚弱体質だった幼少期からの半世紀を記しています。
学内演奏会での大失敗に落ち込む暇もなく、翌週からは大学行事である大きなオペラ作品の練習、本番が予定されていました。
オペラは練習、本番までがちょうど丸一週間くらいそれにかかりきりになるのですが、この時の練習初日の前日、
軽井沢で従妹の結婚式に出る
という行事がありました。
遠方なので前日から行って、親戚一同で一泊することに。
事前に母から「アンタ行ける?」と訊かれて、結婚式から帰った翌日からオペラ練習だからちょっとハードだけど、一応日にちはかぶっていないし、自分も行きたかったので出席することにしていました。
しかし、当時は高速道路も今ほど整備されていなかったため、軽井沢までの道のりは高速だけでは行けず、かなりの山道を延々走っていくことに。
当日は、
わたし、母、叔父、叔母(この叔父叔母は夫婦ではない)
の4人で、母の車に同乗していきました。
しかし、運転していた叔父がちょっと厄介な性格で、この山道を走る時にクネクネした道をほとんど減速せずにちょっと荒い運転をしたのです。
そのうち、車に弱い叔母が酔ってしまい「ちょっと停めてーーー」と叫び、車を降りて吐いてしまいました。
しばらく休憩したのち、再び走り出したものの、まだまだ山道の連続。わたしは叔母が気の毒で、運転している叔父に
「ちょっと、もっとゆっくり走って!叔母さん気分悪いんだから!」
と何度も言ったのに、叔父は
「え?全然スピード出してないよ?」
とトボケたような返事を繰り返すので、頭にきたわたしは
「もういい わたしが運転するから替わって!」
と怒鳴りつけ、そこから自分が運転して、ほとんどカーブを感じないほどにゆっくりと走りました。
酔っている人間がいるのにちっとも気遣わない叔父に本気で腹が立ったのです。
しかし、車酔いして吐いても、その後の夕食の場とかでは極めて明るく普通に過ごしている叔母をみて
「強いなぁ。。」
と感心したのでした。