plumです。

 

52歳、主婦。

 

虚弱体質だった幼少期からの半世紀を記しています。

 
 
 

 

 

 
大学行事である定期演奏会の前後に免停講習を2日受け、その一週間後には
 
 
新設したホールのサウンドチェック
 
という、普段にはない行事がありました。
 
 
これは演奏会ではなく、できたばかりの音楽ホールにオーケストラメンバー全員で行き、そこで音を出してみて、響き方などのチェックをするというもの。
 
 
わたしの打楽器は、ひな壇の上に乗せたほうがいいのか、乗せないほうがいい音で聴こえるのか?などを、さまざま試してみるという、通常では滅多にない貴重な体験を積む場でした。
 
 
手に持って移動できる楽器ではないため、このような場合のたびに朝早く大学に集合し、楽器をトラックに積み、トラックと一緒にホールに移動してまた楽器降ろして組み立ててセッティング。。。
叩くこと以外のことをやっている時間のほうが長いくらいでした。
 
 
 
そしてこのサウンドチェックのすぐ数日後には、外の仕事である「トゥーランドット」のエキストラの本番が控えていました。
 
アマチュアオーケストラのエキストラというのは、主要な楽器(ティンパニとか大太鼓とか)は、すでに団員さんが担当することが決まっており、エキストラのわたしは
 
団員さんができないところ全部
 
が担当となります。
 
普段大学ではほとんどティンパニばかり担当していて、それはある意味ティンパニだけに集中していればいいので楽。
 
エキストラの場合は、
 
1幕のここはトライアングル→その3小節後に小太鼓→その10節後に一発だけシンバル
 
みたいに、何種類ものパート譜を見比べながら、次はわたしなにやるんだっけ?と常に考えながら演奏せねばならない。これは事前によほど下準備をしておかないとできないことなのに、この時のわたしはじっくり勉強する余裕が全くなく、なにも準備せずに練習に臨んでいました。
 
おまけに、オケ曲と違ってオペラの伴奏というのは休みが非常に長く、全体の時間も長い。
 
ちょっとボーっとしていると
 
 
あれ?
ここにシンバルなかったっけ?
 
あ、わたしだ(;゚Д゚)
 
と慌ててシンバルの位置へ移動することに。
 
2日くらい練習に出てもちっともこの「自分の演奏箇所ローテーション」が覚えられず、このままではまずいと思い、サウンドチェックの帰りに練習場へ直行することにしました。
 
その日もまだまだ覚えられず、ヤバいな、、と思っていたら、練習後に団員さんからさらなる試練を言い渡されるのです。