plumです。

 

52歳、主婦。

 

現在はフラワー商品の製作、販売をしています。

 
 
 

 

 

 

 

同級生や作曲科の先輩方など、関係者はたくさん一緒に来ていたものの、演奏するのはわたしだけ。

 

主催者から、無料の食事券をいただきました。

 

自然豊かな場所で、アユそばとか五平餅とか、その地の名産ものの食べ物がいくつもあり、試しにみんなでアユそばを食べたら

 

 

めっちゃ美味しいチューチューチュー

 

 

基本、食にあまり興味のない私も、このアユそばには妙に感動して、せっかく食券もあるのだし、と、その後も五平餅やらなんやら、あれこれ食べました。

 

 

そのうち、ゲネプロ(通し稽古)の時間になり、私はステージ上へ。

 

他の仲間はステージが見える場所で、まだまだ何か食べたり飲んだりしながらのんびりとステージを眺めていました。

 

この時は正座して、そのお琴のように並んだ備長炭を叩く「フリ」をするだけのリハーサルでしたが、叩くフリをしているうちに、

 

 

猛烈に気持ち悪くなりました

ガーンガーンガーン

 

 

胃が小さいくせに一度に食べすぎたのです。。。

 

リハ中だけど、叩くフリしかしていないので音がなくなってもそれほど影響はない、と、その場でステージを降りトイレに駆け込みました。

 

 

駆け込んだところで、そこは嘔吐恐怖症なので吐く勇気はありません。

 

結局、トイレの中にあるベンチで座って「気持ち悪い・・」と唸るしかなく。

 

その曲では私のお琴ふう備長炭以外に歌が入っていて、声楽家の先輩も一緒に演奏しており、その先輩が心配してトイレまで来てくれ

 

「大丈夫??なにか私にできることある?」

 

と声をかけてくれました。

 

自分の気持ち悪さで余裕がなかった私は、初対面の先輩に

 

「すみません、、薬を飲みたいので、どこかでお茶買ってきてくれませんか。。。」

 

死にそうな顔で先輩をパシリに出し、常に持参していた胃腸薬を飲みました。

 

 

同行していた作曲の先生たちが、主催者の事務所みたいなところに和室があるから、本番までの3時間、そこで休めと案内してくれました。

 

仕事にきて食べ過ぎて、なんでこんなところで寝ているのだろうかと自分が情けない。

 

しかも「本番までの3時間休め」ということは

 

 

3時間で体調を回復させなければいけない

 

ということ。

 

和室に寝転がりながら

 

治ってくれー、治ってくれー、、、

 

と、自分の体にお願いし続け、なんとか消化してくれることを願うしかありませんでした。

 

こういう状況には何度もなりました。「治らないと困る状況」というだけで追い詰められるのですね。

 

 

それ以上ひどくなることはなく、なんとか本番は終えました。

 

しかし、音楽での初仕事がこんなふうだったため、わたしはますます

 

 

食べるとロクなことにならない

 

 

と思うようになり、大事な本番や授業の前には空腹でないと臨めないようになってゆきます。

 

 

一年経つころには、かなり体重が減ってしまっていました。