plumです。

 

52歳、主婦。

 

現在はフラワー商品の製作、販売をしています。

 
 
 

 

 
 
高校の近くにマンションを借りて、一時的にそこに住むことになったものの、夏休み中に探してマンションに住むのは9月の2学期からということになりました。
 
 
6,7月中はまだまだ遠い学校の往復、受験のための習い事に通う日々が続いていました。
 
 
音楽学校では聴音の授業だけでしたが、その聴音の先生にプリントを渡され
 
「これは自分で問題を解いて、ちょっとずつ勉強して。わからないところは授業の合間に質問してくれれば教えるから」
 
楽典のさまざまな問題が書かれたプリントでした。
 
 
学校の授業で、受験に関係のない科目(数学とか生物とか)の時間は、この楽典のプリントを自主的に解いていました。
 
けっこうたくさんあったのでなかなか終わらずに、ある時家に帰ってから、ダイニングテーブルでその問題を解いていました。
 
 
主に、いろんな音大の過去問題でしたが、もう、どうにもこうにもさっぱりわからない。
 
なかには「問題の意味すらわからない」ものもあり、自分のそのころの体調の悪さもあいまって、そのプリントを前に絶望的な気持ちになりました。
 
聴音がやっとできるようになってきたのに、今度は楽典が立ちはだかり、自分のなかでは
 
 
間に合わないえーん
間に合わないえーんえーんえーん

 

 

どんどん追い詰められてゆきました。

 

 

高3の夏になっているのに、楽典がこんなにできていない、と焦りばかりがでてきて、

 

 

テーブルに突っ伏して大泣きしました

 

 

大声を上げて泣き、それでいて

 

 

泣いてもなにも解決しない

 

という現実もわかっており。

 

 

典型的な「受験ストレス」の状態だったのですね。

 

 

この時も、楽典の先生のお宅にレッスンに行った際に

 

 

「もう、全然わからないんです。私はこんなんで間に合うのでしょうか!?」

 

 

と先生に泣きつきましたが、先生は極めて涼しい顔をして

 

 

「あなたは大丈夫よ。子供のころにもうちに来ていて素養があるから。これからいろんな問題を解いていけば必ずどこかで繋がる瞬間がくるから」

 

 

そんなことを言われても全く信じられず、焦りばかりが募っていました。