plumです。

 

51歳、主婦。

 

現在はフラワー商品の製作、販売をしています。

 

自身の虚弱だった歴史を綴っているこのブログ。

 

ちょうど次からの記事は「中学校編」となりますが、その前に小学校について、大人になった現在思うことを記事にしたいと思います。

 

過去の出来事ではなく、時事問題については【リアル】として投稿します。

 

 

 

 

↑今日のお花写真は「お悔み花」です。

 

 

昭和の管理教育バリバリな小学校生活についてずっと綴ってきましたが、現在はだいぶ管理教育はなくなったとはいえ、問題がなくなったわけではありません。

 

学校だけの問題ではなく、なんでも「根性で乗り切れ!」「みんな一律のレベルになれ!」という個性無視の根性論が、つい最近まで大人の世界にも当たり前にありました。

 

コロナ禍により「体調が悪い時は休むように」が定着しつつあるのは非常に良いことだと思います。

 

インフルエンザでさえ「休んだら二度と仕事はもらえない」がまかり通っている業界もたくさんありました。

 

芸能人が「体調悪いから休みます」を普通に言えるようになったのはつい最近です。

 

人間だから体調も悪くなるし、インフルエンザに罹ることもある。当たり前のことです。それが

 

「風邪をひくやつは使い物にならない」

 

「熱があるくらいで休むなんて根性無しめ!」

 

というなら、ロボットを使えばよいのです。

 

そうやってインフルエンザでも休めない人が出てきて、それで健康な人にうつって悪循環になるという当たり前のことが、なぜこんなにも長いこと「普通のこと」としてまかり通ってきたのか。

 

 

2018年、愛知県豊田市の小学校で、気温30度超えのなか、遠足に行って、熱中症で男児が亡くなりました。

 

私はこのニュースを知った時、怒りに震えました。

 

この学校が遠足に行くことを「無理強い」したわけではないでしょう。このくらいなら大丈夫かな?と、判断を誤った結果でしょう。

この男児は遠足から戻ってすぐに教室で倒れたそうですが、戻ってすぐに倒れるということは、遠足の途中からすでに相当体調は悪くなっていたはずです。

 

一人の男児が亡くなるほどの状況だったわけですから、他の生徒の中にも相当気分が悪くなった子がいたのではないでしょうか。

 

判断を誤ったことに気づいたら、遠足の途中でも引き返すなりするべきです。

 

しかも、この事件の二年後、2020年にも、同じ愛知県豊田市で小学生が校外学習に行って熱中症で亡くなっています。

 

昭和の時代のような暴君教師はもはや絶滅しているかと思いますが、いくら先生が「気分の悪い子はすぐにいうように」などと伝えていても、小学生くらいの子にとって、集団の中で自分だけ「気分が悪い」と手を挙げて言うのって、なかなか勇気がいると思うのです。

よほど「必ず言うように!」と強く言ってあげないと、児童は自分から声を上げることはできないでしょう。

 

みんなは平気そうだから

 

みんな同じように我慢しているのだから

 

こういう「集団の圧力」ってどうしてもあります。集団のほうに悪気がなくても。我慢できない人が「ワガママ」とされてしまう。

 

そして、体が丈夫な子は弱い子の気持ちがわからないので、本当に悪気なく弱い子を傷つける発言をしたりする。

 

こんなことも我慢できないの?

 

自分は全然平気だわ~

 

など。

 

人それぞれ、体力も性格もキャパも違うのです。

 

 

私が小学生の頃は今ほど夏の気温が高くなかったので、たまたま熱中症での死亡事故はありませんでしたが、あの頃が今の気温だったら、私は夏の間ずっと学校を休まねばならなかったでしょう。38度のなか、クーラー無しで過ごすなんて勉強どころか自殺行為です。

 

集団生活を学ぶって、なんなんだろう。

 

大人になってもよくわかりません。

 

むしろ、大人になって、自分である程度の環境を選べるようになってものすごく楽になった私からすると、子供のころ学校から与えられる様々な「みんなでなにかをしましょう」的なものは、自由参加で良いのでは?と思います。

 

熱中するもの、興味を持つものを自分で探せない子だけ参加すれば良いのでは?

 

遠足に行くより教室で本を読んでいたい子はそうすればいいと思うのですが。

 

運動会だって、楽しいのは運動が得意な子だけでしょう。

脚の遅い子は徒競走で毎年ビリになる姿をみんなに見られて、楽しくもないでしょう。

私は走ることだけならそんなに遅くなかったので、運動会には特に嫌な思い出はありませんが、男の子などは特に、運動不得意な子は嫌だったろうなぁと思います。

 

現在の小中学生に言いたい。

 

我慢をしないでほしい。

 

「気分が悪いから休みたいです」

 

と、勇気をもって声を上げてほしい。

 

それによって周りに「ワガママ」とか「根性無し」とか言われたとしても、そんなことはあなたの人生になんの悪影響も与えません。

 

自分の身を守ることの方が大事です。

そして、自分の個性を主張することは、なんら恥ずかしいことではありません。

 

学校行事は命を引き換えにするほどのものじゃありません。