plumです。

 

51歳、主婦。

現在はフラワー商品の製作、販売をしています。

 

 

 

『みんなと一緒』が苦手だったのは、たんに私の協調性のない性格だけが原因ではなく、そこには多分に母の影響がありました。

 

 

母自身は小さいころからピアノの英才教育を受け、とにかくピアノ優先の子供時代を過ごしていました。

 

ピアノ練習の時間を確保するために学校まで転校したり、また元の学校へ戻ったり。

それでいて成績もトップだったらしく、毎年級長を務めていたそうです。

 

 

そんな「芯の通りまくった人」なので、自分が良いと思ったことを通す人でした。

 

 

小学校入学が決まった時点で、みんなランドセルを買いに行きますよね。

 

私の意見なんて聞かれることもなく、母が勝手に買ってきたのですが、当時は

 

女子は赤

男子は黒、たまに青や緑

 

くらいで、ほとんどこれ以外を選ぶ子はいませんでした。

 

私も普通の赤いランドセルを買ってこられて、特に不満もなくそれを使用していましたが、

 

後で聞くところによると、母は売り場で

 

紺色のランドセルはないか?」

 

と店員に聞いたそうです。

 

母の感覚からすると赤やピンクなんていうのは「田舎くさい」「下品」だそうで、紺色にしたかったそう。

 

そしたら、売り場の年配女性店員に

 

「女の子は全員赤ですから、紺色なんかにしたらみんなから浮いていじめられる恐れがある」

 

と止められたそうです。

 

それで渋々赤を買ってきたのですが、母はいつも

 

なんでみんなで同じ色にする必要があるのか?

人と同じにすることが、なぜそんなに重要なことなのか?

 

と、ことあるごとに憤っていました。

 

ランドセル以外にも、習字道具の入れ物(男は黒、女は赤)、そろばんのカバー(男は青、女は赤)、、、すべてのものに「色の常識」があったのですよね。

 

 

ランドセルはそういう「世間の常識」に合わせた母でしたが、それ以外は自分のセンスを主張。

 

たとえば、遠足の時のリュック。

 

これまた、なぜか男子は青いナイロン地に「キャプテン翼」とか戦隊ものとかのアニメキャラクターがついたものばかり、女子は赤いナイロン地に「キャンディキャンディ」とかのアニメキャラクターつき。←時代が笑い泣き

 

ほんっとに全員がそうでした。

 

その中で私が持たされたリュックは

 

まっ黄色イエローハート

 

ナイロンではなくフェイクレザーみたいな、ちょっと高級感のある素材のレモンイエローのリュックでした。

 

なんで私だけ黄色??

 

とは思ったものの、いざ遠足に行くと、みんながリュックを一か所に置いて、広場で遊んで「さぁお弁当だ」とそれぞれ自分のリュックを探す時に一発で自分のがどれかがわかるので非常に便利でした。

 

周りにもそれでいじめられるどころか

 

plumちゃんのリュックが目立って、自分たちのとった場所がすぐにわかるから助かる~

 

と、ありがたがられていました。

 

 

しかし、なんでもかんでも自分だけがちょっと違うので、当時は

 

みんなと同じアニメキャラクターのが欲しい。。

 

という思いもありました。

 

でも、大人になってみると、あのころ培った

 

周りに迎合せず、自分で選ぶ

 

という母の信念は、プラスに働いたと思います。