二つの大きな町に挟まれたオアシスに

一人の老人が座っていました。

 

通りかかった男が老人に尋ねました。

 

「これから隣の町に行くのですが、

この先の町はどんな町ですか。」

 

老人はこれに答えずに聞きました。

 

「今までいた町は、お前にとってどんな町だったのかい?」

 

男はしかめっ面をしてこう言いました。

 

「たちの悪い人が多くて、汚い町ですよ。

だから、隣の町に行ってみようと思ったのです

 

老人はこう答えました。

 

「お前がそう思っているなら、

隣の町も、たちの悪い人が多い、汚い町だろうよ。」

 

しばらくすると、

さっきの男が来たのと同じ町から

別の男がやってきました。

 

その男はさっきの男と同じように老人に尋ねました。

 

「これから隣の町に行くのですが、

この先の町はどんな町ですか。」

 

老人はこれに答えずに聞きました。

 

「今までいた町は、お前にとってどんな町だったのかい?」

 

男はにこやかに答えました。

 

「親切な人が多くて、綺麗な町です。」

 

それを聞いて老人はこう言いました。

 

「なるほど、お前がそう思うなら、

隣の町も、親切な人が多い、綺麗な町だよ。」

 

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あなたの人生がつまらないと思うんなら、

それはあなた自身がつまらなくしているのかもしれない。

 

なぜなら・・・

 

事実と言うのは存在しない。

存在するのは解釈だけである。

 

フリードリヒ・ニーチェ ドイツの哲学者

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寓話に出てきた二人の男は同じ町から来ました。

 

それなのに、一人は「たちの悪い人が多くて、汚い町」

そしてもう一人は「親切な人が多くて、綺麗な町」

 

真逆のことを言っています。

 

何故でしょうね?

 

おそらく、一人目の男の人は

 

毎日、舌打ちばかり

世の中、いったい何が面白いんだ!

 

そんなことを思っているので

集まってくる人たちも同じような舌打ち族ばかり

 

楽しくない波動増大

 

この町が悪いんだから

隣の町に行けば少しは楽しいにちがいない・・・

 

こう思ったかもしれません。

 

それに対して2人目の男の人は

 

綺麗な花も咲いて、小鳥もさえずり

この町にいられて幸せ

 

そんなことを思っているので

集まってくる人も幸せオーラ一いっぱいの人ばかり

感謝の波動増大

 

隣の町もこんなに楽しい町なのかなぁ?

ちょっとのぞいてみよう!

 

二人の男の人たちの気持ちはこんなだったのではないでしょうか。

 

あなたはどう思われますか?

 

ご自身の気持ちの持ち方が同じであれば

どこに行っても同じ

 

今までの町を「たちの悪い人が多くて、汚い町」

と言うのであれば

 

これから行くとすべてのところが

「たちの悪い人が多くて、汚い町」

 

反対に

「親切な人が多くて、綺麗な町」

と言うのであれば

 

これから行くとすべてのところが

 

「親切な人が多くて、綺麗な町」

 

オアシスの老人の言う通りです。

 

そして「町」を「人生」に置き換えても同じだと思いませんか。

 

あなたはどんな「町」を体験してきましたか。

 

 

古い時代から人々は夜空を見上げ

星空の神秘に魅せられてきました。

 

約5000年前のメソポタミア地方(今のイラクあたり)の

羊飼いたちが、夜ごと空を眺めながら

明るく輝く星を結んで

動物や英雄たちの姿を星空に描いた

 

それが星座の始まりだそうです。

 

信号やコンビニの明かりもない、静まり返った夜空を見上げて

 

夜空に「クマ」だの「白鳥」だの「オライオンの帯」などを

描いていく・・・

 

星はそこにあるだけなのに

そこにワクワクするような想像を働かせて

 

夜空に絵を描ていく。

 

当たり前の現実を

どの様に描いていくかはあなた次第・・・

 

解釈ひとつでこの世界はいくらでも素晴らしい場所になります。

 

本来、世界は中立で真っ白なキャンパスとして存在しています。

それを面白くするのはあなたの見方次第なんです。

 

「視点」が変わると「認識」が変わり

「認識」が変わると「世界」が変わります。

(ひすいこたろうさん著書

「この世界は素晴らしい場所になる」から引用しました)

 

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ものごとをどうとらえるかで

違う宇宙が出現するのです。

 

ひすいこたろう

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小さなことに喜べるのは大事なことだ

 

波平さん 「サザエさん」

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音譜今日もお読みいただきありがとうございました。 明日もよろしくお願いいたします。音譜