第九十七条
 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。


終戦後、この憲法成立に携わってきた人々の想いがこもった一文ではないかと思います。


憲法97条、みなさんは読んだことがありますか?


この文章を読んで、どのように感じますか?


その当時を耐え抜き、そして将来への希望が満ち溢れた一文だと思います。


信託されたもの!とありますが、

私は以前、三菱信託銀行に勤務していたことがあります。

『信託』とは、その言葉通り、『信じて託す』こと!


この97条に、当時の人々は将来を信じて託したのでしょう。


行政書士試験を勉強していなければ、じっくりと憲法を読み、成立に奔走した人々に想いを馳せながら、憲法を読み解くことなどしなかったと思います。


勉強も大切ですが、この憲法成立に携わった人々への思いに触れてみることも、憲法をより身近に感じる第一歩になりますよ。