先週のことです。

 

娘イチゴの競泳チームの練習中、プールの駐車場に止めた車の中で、私は待っておりました。お稽古の待機時間は、次に手掛ける字幕作品のリサーチや、下調べをする時間として有効活用してるわけです。

 

 

その日は雨が降ってました。

 

すると、アジア系の母と息子が、プールの入り口から出てきて、車に戻ってくる姿が見えました。息子はミドルスクールくらいの年齢で、スイミングの練習を終えた様子です。

 

母親がトランクに荷物を入れる間、息子が後部座席のドアを思い切り開ける様子が見えました。周りの車に気を付ける、などの気遣いやしつけが1ミリも感じられないような、かなり派手な開け方でした。

 

すると突然。。。

 

ドンッ!!

と大きな音が響いて、私の車が振動。

 

息子が思い切り開けた扉が、私の車の運転席の扉に激突したわけです。

 

母親が凍り付く姿が見えましたが、謝罪の言葉などは一言も言いません。

 

雨の中、車から降りて該当箇所を見ると、3センチほどの凹みと塗装が剥がれたような傷がついてました。

 

明らかに向こうの責任ですが、息子も母親もしばし無言でした。

 

私は沸き起こる怒りを抑えながら冷静に伝えました。

 

「事故だとは分かるけれど、息子さんのドアの開け方で傷がつきました。これは修理をする必要がありますから、あなたの連絡先と保険会社の情報をください」

 

すると母親、一瞬でムッとした顔つきになり、こう言い放ちました。

 

「そんなの、元々あった傷でしょ?いいかげんなこと言わないで」

 

そして、車に乗ってそそくさと車を出そうとし始めました。

 

ここで気が付きます。

 

相手が、常識の通じないタチの悪い人だということを。

 

驚いた私は、

「逃げるなら警察に通報し、プールの管理事務所を呼んで、レポートしますよ。身分証明書を出してください」と伝えました。

 

焦った母親は、そこから早口になり、横柄は態度が悪化します。

 

「あーもう信じられ無い!なんでこんな目にあうの!」

 

そこで差し出された免許証と、彼女の車、私の車の傷の写真を私が撮る間も、

 

「ねえ、あんたなんでそんなに遅いの?早くしなさいよ!」と母親は怒鳴っていました。

 

耳を疑うほどのその失礼を越えた異常な様子に、ただ驚くばかり。

こんな母親に育てられる子供って。。。

 

保険会社のインフォを出せといっても頑として出しません。

 

そこで「彼女の息子に事故の責任があること、修理代を保険や自腹で全額払う責任があると認める」と母親に証言させる動画を撮ろうとしましたが。。

 

逃げられました。

 

「時間がないから!」と言って、走り去ったのです。

 

。。。。真顔真顔真顔

 

 

娘の練習を終えて帰宅し、ここで夫にバトンタッチしました。

 

こういうもめ事は、知識や経験も豊富なアメリカ人に対処してもらうのが一番です。左差し

 

私としてはできる限りの証拠を集めましたが、辛いのは事故を目撃した証人がいないということ。

 

事故発生時の駐車場は無人でした。

 

さすがLAでの生活で得た、複数の民事弁護士の友人に連絡して、アドバイスをもらいました。

 

その内容を皆さんにもシェアします。左差し左差し

 

1)相手が免許証を差し出した時点で、事故の関与は認めた証拠の一つになる

 

2)公共の建物には、通常監視カメラがついている場合が多いので、相手が修理代の支払いを拒否する場合など、必要になれば保険会社を通じて映像を請求できる。

 

3)修理代の見積もりを3カ所からとり、修理代を上乗せするなどの悪意がこちらに無い誠意を見せる。

 

修理額によっては、保険を通さずに示談で払うほうが割が良いと考える人も多いからです。

(保険を使うと来年度の保険料が上がるので。。)

 

そして、見積もりを3カ所からとりました。

 

規模大き目の修理屋2か所からの見積もりは、それぞれ1000ドルずつ。

先方が自腹で払う場合にしても、明らかに揉めそうな額です。

 

3カ所目は、個人経営の良心的な修理屋をサブデビの住人に教えてもらい、見積もりをとりました。

 

そこの見積もりは、「キャッシュなら400ドルで直せるよ」と良心的。

 

3つの見積もりを母親の携帯にテキストで送ると、

 

「夫に送れ」と一言。

 

本当にこの一言です。

 

沸き起こる怒りを抑えつつ、我が夫が先方の夫のメールアドレスに送りました。

ドアに残った傷の写真も添えました。

 

そして一夜が明けて、その夫から返信があり。。。

 

「この傷は息子が作ったものじゃないから、支払うつもりはない」

 

 

はい、在米歴の長い皆さん、ご一緒に。。

 

Welcome to Americaアメリカ

 

 

つまり、証人がいないので、相手はそう言い切れるわけですね。

 

唯一の証言をとるための、「母親の証言動画」を撮影できなかった私の分が悪い状況です。

 

そして、現在の状況としては、

 

「示談で払うつもりがないなら、保険会社にクレームを出します。保険会社のインフォをください。」

 

※保険会社から監視カメラの映像をプールの管理会社にリクエストする、などの詳細は話していません。

 

※実際は、相手の免許証からも保険会社を割り出すことはできます。

 

と夫からメールを出しました。

 

まだ返信はきてませんが、もし返信がなければ、小民事裁判(スモールコート)に提訴するしか方法がありません。

 

そうなった場合、以下のどちらかです。

 

1)被告人(先方=加害者)は出廷して弁護するも、判決は判事が出す。

 

2)出廷せずに、原告(私=被害者)の請求通りの額を支払う

 

そして、スモールコートに提訴し、こちらが勝訴した段階でとる手段はこちら。

 

プールの管理会社と水泳教室に事故の全貌と経過を報告し、

「公共施設の駐車場で、他人の車両に被害を与える未成年者が水泳教室に在籍しているのは困る。地域住民の心の平静と車両の保護のために、対処してください」というクレームを出します。

 

水泳教室側は、生徒がこうした地域住民の生活を脅かす態度を施設内でとれば、除籍を通達することができます。左差し

 

英語では

Violation of act of conductと言います。

(行動模範規定違反)

 

水泳教室に入会をする際に、こうした規約に保護者は署名をしているはずですので。

 

ふう。。。(笑)

 

子育てと仕事も忙しい時期に、こんな面倒でストレスフルな対応をしているわけなのです。

 

というわけで、ダラスに移住して、初めて経験するあめりか~んな事件。

 

日本人の方なら、まず大半は車のドアの開閉には注意していると思いますが。。。

 

改めて、お子さんを含めたご家族のメンバーが、他人への配慮を忘れず、親切なドアの開閉をするように万全を期しましょう。

 

そして、こうした忙しい放課後のお稽古ごとの駐車場では、

「甘やかされて育つバカ息子のやらかすドア事件」に巻き込まれる可能性が大です。

 

ドアの正面の人気スポットよりも、少し離れた平和なスポットをぜひご利用ください左差し

 

やれやれ。。。

 

※多忙につき、コメ欄は閉じております。