「1/80スケールプラキットJR東日本201系直流電車(中央線)」設計・金型製作裏話! | プラム・スタッフ ブログ

「1/80スケールプラキットJR東日本201系直流電車(中央線)」設計・金型製作裏話!

鉄道ファン、模型ファン、プラモデルファン、PLUMファンの皆様、いないと思いますが僕のファンの皆様、それ以外の皆様、こんにちは!PLUM製品企画設計・PCCの壺@PLUM_CCです。

 

今回は企画の発表から最近の試作品の情報などで大変ご好評頂いております1/80スケールプラキットJR東日本201系直流電車(中央線)設計・金型製作裏話をお届けしたいと思います。

 

前回の企画秘話での通り、やるからには今までに無いぐらいのモノ作って伝説作れやっていう社長のオーダーを具現化する為に、まず何をやったかと言うと、悩みました・・・・!

ひたすら悩みました!

初のスケールモデルで鉄道模型はハードルが高いと思いましたし、鉄道模型ファンはどこを大事に考えるのか・・・企画の人なかまる(@plum_naka)のやりたいことをベースにPLUMがやるならどんな鉄道模型にするべきかを自問しながら膨大な資料を仕分けることからスタートしました・・・

ディスプレイモデルとして考えるならば台車や床下機器や内装などをトコトン作りこんだらどうだろう?それって今までに無いんじゃないか?もしかしたらパーツ取りとしても既存製品のユーザーにも喜ばれる商品になるんじゃないか?

と言う感じで、徐々にやるべき事が見えてくると・・・のめり込みました。

床下のリブは図面で見ると等間隔じゃない・・・なんでだ!?とか床下機器の配置詳細図と実物の写真のサイズとの整合性がない!部品の図面がまちがってるのか?とか・・・もう実際の設計者に少し踏み込んだ気持ちになってしまっていました。

他にも諸々有りますが、長くなりすぎてしまいますのでこのぐらいで。

何かの機会がありましたら語ろうかと思います。

 

そんなこんなで一通りの設計を終えて、金型設計・製作スタッフに見せると・・・

開口一番「マジですか・・・コレ、本当にやるんですか?」

「パンタグラフって何ですか?こんなに細くする必要ありますか?」とか

「内装のつり革とか運転席とかパイプとか必要ですか?ほとんど見えなくなりますよね?」とか・・・

「床下機器のパーツ全部いる?下で見えなくなるよね?」とか・・・

「通常工具では加工できません。もっと太くできませんか?」とか・・・

「仮に彫れたとしても成型出来ないんじゃないか?流動しないんじゃ?」とか・・・

まあ、そんな意見が出てきます。当然です。これまで加工してきた半分以下の細かさなのですから。

 

そこを社長の鶴の一声「やってみてから出来なかったときに考えればいい。とにかくやれ!」で動き出します・・・

 

「0.1mmの加工工具・・・髪の毛の方が太いんですが!」

「0.05mmの工具も取り合えず買ってしまいましたが!」

「0.6mmの嵌合って本当に可能なんですか?」

「合計1000パーツって・・・このパーツ管理私がやるんですか?」

「Rが・・・Rがつかない!夢にまで見た・・・・」

「抜けない・・・・どうする?もう時間が・・・・はっ夢か・・・・」

「電車がキライになりました・・・冗談です・・・(冗談に見えない)」

「この膨大なパーツ数・・・・いつ終わるの・・・これ・・・」

「形状が細かすぎてデータが重くなり、PCが落ちてしまうんですが・・・」

「ランナー片面で加工に10日かかるんですが・・・・」

「網目細かすぎ・・・・最小工具以下ですよ。工具ないので自作して・・・彫る時間も無いので彫らないでひきました・・・・」

 

今までに無い細かい加工に戸惑いながらも実際にやってみると、危惧していたよりは何とか形になって・・・

 

「意外と形になる(流動する)」

「ただし、限界!」

「より良くする為に、まだまだ工夫が必要。」

「加工の極限を体感した・・・成型の極限でもある・・・ユーザーに満足してもらえればそれでいい!」

「へたな工業製品より気を使った・・・・」

「過去最小工具で限界に挑戦した形状を隅々まで見て欲しい!」

 

などと言う意見が・・・

金型設計・金型製作陣の苦労が少し伺えるかと思います。

実際は現場はもっと緊迫していましたが・・・

 

まだまだ解決しなければいけない点も有りますが、とりあえず発表できる状態になってPLUM社員一同一先ずは少しだけホッとしております。

1/80スケールプラキットJR東日本201系直流電車(中央線)そんなPLUMの総力を結集して作り上げた渾身のプラスチックキットです。

是非お手にとって細部を確認してもらってキットを楽しんでいただけたらと思います。

まずはワンダーフェスティバル2019夏のPLUMブース3-29で展示する予定ですので、是非足を運んでこのキットを真っ先に堪能して頂きたいです。

展示にも力を入れて楽しんでもらえるようにする予定です。

どうぞお楽しみに!!

 

最後に金型の写真でもご堪能下さい・・・

 

 

JR東日本商品化許諾済

 

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