子供の頃は不器用で
何をやっても楽しくて
失敗さえも笑い合えた

あの頃が懐かしい と 口を揃える大人たちは
もう随分昔から 空を見るのをやめていた

あの青さが悲しくなるから
あの広さが寂しくなるから
あの明るさが虚しくなるから

年を重ねれば 大人になれると信じていた
僕らはきっと ずっと前から大人だったのかもしれない

10年前から何も変わらず 僕らは ただ膝を抱えて泣きじゃくる

理由も無いのに泣きじゃくる
母は誰だと泣きじゃくる
家は何処だと泣きじゃくる
自分は何だと肩を落とす

答えの無いまま
僕らはまた 空を見る

何れ消え行く雲に自分を重ねながら