昨夜の10時、帰宅まであと20 分足らずの
山道を走っていると、
10ℓのゴミ袋?のような縦長のものが
置いてあるかのようにある…
すり抜けるように通ると、
なんとフクロウだった。
すぐにバックしてみる。
クルマから降りて近づく。
逃げる気配なし…
背後に回って両手で横から包み込んでも
おとなしい…
どうやら翼をやられている様子…
クルマと接触したのか?
フクロウが、警戒の声を上げるでもなく
ゆっくりとこちらを見上げる…
道の端に避けようにも、
右手は垂直に近い法面、
左手も直下に宇連川が流れている崖…
少し迷ってクルマに載せる事に。
まだ姿勢がとても良く、
ちょこんと静かに収まって…
家に向かう間、車内に獣と鰹節のような
匂いが立ち込めてくる…
家に着いて調べてみると、
愛知県の自然環境課サイトに
鳥を保護した場合の対処があり、
“2020の絶滅危惧I類・II類の鳥類もしくは準絶滅危惧の猛禽類(タカやハヤブサ、フクロウの仲間)に該当する希少鳥類に限っては、現場へ保護に伺います。”
下には連絡先もある…
深夜帯だけど、、とりあえずかけてみる。
夜勤宿直の方が対応してくださる。
やはり、
“元の場所に戻してください”
との事…
“元の場所には戻せないが、家の裏にある
畑の奥に杉林があるので、其処に放します”
とお伝えして了承をいただき、
電話を切った。
家の中に、丁度良い大きさのダンボールがあったので、それに入れて運ぼうとクルマに戻る
そっと抱えてゆっくり出そうとすると、
敷物を強く握り締めて離そうとしない…
此処に居たいと言っているのか、或いは反射的に握ってしまったのかはわからないけれど、
「ごめんなさい、君を森の精霊に
委ねようと思うから、力を緩めることは
できない?」
「どうしても嫌なら一晩此処で過ごそうか」
と語りかけてみる…
偶然か、言葉が通じたのか、話し終わると同時に足指がゆっくりと開いて…
ダンボールに入れて、翼の状態を見て息を呑む…
外翼はあるのに、内翼が無い…
しかも骨が見えるほど…
時間が経っているようで、両方とも血が固まっている…
どうしたらこんな風になるのだろう…
カラスに虐められた?
まさか自分で?
つぶらな瞳で見つめてくる君は、何を語りかけてくれているのだろうか…
杉林に着いて辺りを探すと、丁度良い具合の落ち葉の絨毯がある…
杉の大木を背にしてその場所に置こうとした瞬間、ぎゅっと小指を握られる…
本気で掴まれたら骨まで達するであろうはずなのに、まるでこちらの指の柔らかさを確かめるように握り直してくれている…
暖かい…
しばらくして、足を開いて枯葉の上に落ち着く…
森の精霊たちに委ねるために、
山に入る時、いつも唱えるチャントでお願いをする…
E ho mai Ka'ike mai luna mai e…
となえ始めると、フクロウは静かに目を閉じ、終わるとゆっくりと目を開いてこちらを見つめてくる…
まるで人間のよう…
近くでカジカが美しい鳴き声を奏でている…
別れを告げると、
再びフクロウは瞼を閉じる…
凛として立つ姿はとても美しく…
家に帰って遅い夕食を食べ、
床について色々と考える…
この事について、
精霊たちは何を教えてくれているのだろう…
ただ言えるのは、
もし、明け方カラスが鳴く頃に、まだフクロウがあの場所に居たなら保護して面倒をみよう、と…
こういう時、寝ていても感覚は冴えていて、
サカリの猫の鳴き声が聞こえると、
その方向を確かめたりしてしまい…
カラスの第一声が聞こえるや否や杉林に向かう…
フクロウは何処にも居ない…
100m四方を探したけれど、どこにも居ない…
羽根が散乱した形跡も無いので、
或いは自分で歩いて何処かに行ったのか…
なんにしても、こちらに罪の意識を感じさせないようにしてくれたフクロウに、森の精霊に、
感謝を伝えてその場を後にする…
昼過ぎ、改めて
東三河総局 新城設楽振興事務所環境保全課に電話して、後学のために色々おききしてみる。
(実は、最初に電話をした所が豊橋の環境課だったので…💦)
課の方の話によると、
やはりよほどのレッドデータの鳥類でない限り、安全な場所に運んで見守りが基本だという事。
通報した方の中には、どうしても面倒をみたいと言われることもあるとか。
そう言った場合、新城市には保護鳥類に対応してくださる金沢先生、小原先生お二人の獣医さんがいらっしゃる事も教えていただいた。
対応してくださった職員の皆さま、
感謝します。