【「ボーンブロスで腸が修復する」という幻想】 山本学司さん Facebook投稿より | 盆暮親爺(ぼんぼおやじ)の Bon Bon Voyage


「ボーンブロス(骨スープ)は腸を修復する」
「グルタミンが腸上皮の栄養源になる」
「断食中のサポートに最適」



そんなボーンブロスの宣伝が回ってきてびっくりした(笑)

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で、リンク先を見てみたら“Dr.ishiguro”という医師YouTuberの動画が貼り付けてあった。

内容を観てみると……

この医師の話、論文ベースで理路整然としていて、そんなに嫌いではなかったのだけど、腸内細菌叢や代謝に関しては理解が浅いようで、とても残念。

コラーゲンが腸の修復に役立つだとか、グルタミンが腸上皮の栄養源になるだとかの理屈をつけて、断食中にボーンブロスを飲むのは良いという主張だった…

えっと、どの方向から見ても完全にアウト。
Dr.ishiguroの動画は間違っています(•Ӫ•)キッパリ

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この主張は生理学的にも、代謝的にも、腸内細菌叢の視点からも成り立ちません。

リーキーガットにボーンブロスを入れると何が起きるか

リーキーガット(腸漏れ)は、腸上皮のタイトジャンクションが壊れ、未消化のタンパク質やペプチドが血中に漏れ出している状態です。

そこへ「コラーゲンたっぷり」と言われるボーンブロスを入れると…

確かにコラーゲンやゼラチン由来のペプチドは豊富です(・ω・)ノ

しかし、これが問題。

断食中やリーキーガットの状態ではタイトジャンクションが緩んでおり、分子量の大きいコラーゲン断片がそのまま血中に漏れ出します。

免疫系はこれを「異物」と認識し、炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-α)が上昇。

結果、酸化ストレスが増し、腸粘膜の損傷はさらに悪化します。

コラーゲンは“構造タンパク”であって、“修復素材”ではありません。

壊れた壁に新しい壁材を投げ込んでも、職人(腸内細菌)がいなければ直らないw

むしろ未加工の素材が炎症の燃料になってしまうのです( ˙-˙ )スン 

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 「グルタミンが腸のエネルギー源」説の誤解

医師の中には「グルタミンが腸上皮の主要な燃料」と言う人もいますが、これは細胞培養実験での話。

実際の腸では、上皮細胞(特に結腸上皮)の主要燃料は短鎖脂肪酸(主に酪酸)ですよ。

酪酸が枯渇したときにのみ、細胞は非常手段として
グルタミン→グルタミン酸→α-ケトグルタル酸へ変換してATPを作ります。

副産物はアンモニア。これが腸をアルカリ化し、腐敗菌を増やします。この環境がさらに“短鎖脂肪酸生産菌”を抑制してしまうのです。

つまり、
グルタミンが使われている=正常化ではなく「代謝的な非常事態」。

この状態を“腸が元気になった”と勘違いしてボーンブロスを推すのは、病院の酸素吸入でちょっと楽になったのを「体力が回復!」と勘違いしているのと同じです(笑)

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 腸内細菌叢の視点で見れば「腐敗型」一直線
ボーンブロスには糖も食物繊維もありません。

つまり、短鎖脂肪酸を生み出す善玉菌の餌がゼロです。

代わりに、タンパク腐敗菌が優勢になり
アンモニア
硫化水素
p-クレゾール
インドール
といった毒性代謝産物を生産。

これらが腸上皮を酸化させ、タイトジャンクションをさらに壊し“漏れ”を増加させます。

酸化還元電位(ORP)は上昇し、腸内は「電子を奪う酸化環境」に傾く。

腸内の再生どころか、腐敗の固定化です。

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 断食中のボーンブロスは「断食の否定」(・ω・)ノ

断食中は糖も多糖類も入らず、腸内細菌は全体的に休眠状態に入ります。

酪酸産生菌も含め、餌が無いので静まり返る。

この時間の本当の意味は
「菌を育てる」のではなく「腐敗菌を飢えさせる」こと。

断食後に発酵性炭水化物を少量入れて、短鎖脂肪酸を生み出す菌だけを選択的に再活性化する。

それが正しい断食と回復手順です。

ところが断食中にボーンブロスを入れると、高濃度アミノ酸とコラーゲン断片が腐敗菌の再起動スイッチになります。
タイトジャンクションも緩んでいるので、元々リーキーガットが無い人でも腸漏れが進んで免疫系を刺激し炎症を起こしかねない。

酸化還元電位が上昇し、pHも上がり、腸上皮の修復どころか「断食の意義(解糖抑制→ミトコンドリア活性化)」を完全に潰してしまう。

つまり、
断食中のボーンブロスは、断食そのものの否定。

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🌱 本当に腸を修復したいなら
順序はこうです。

1. 断食中:腸内細菌全体を休ませ、腐敗菌を飢えさせる

2. 回復初期:発酵性炭水化物を少量導入(菌の餌の選別)

3. 中期:短鎖脂肪酸(酪酸)産生により腸上皮再生

4. 後期:天然発酵食品で菌叢の多様性を整える

5. その後、さらに発酵性炭水化物が中心の食事を維持

コラーゲンやアミノ酸は、これらのプロセスが整ってから、必要最小限で十分。

修復の主役はタンパク質ではなく、「菌」と「電子」です。

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結論

リーキーガット、腸活、断食――
どの目的でもボーンブロスは完全にアウト。

初期:炎症・酸化ストレス・酸性負荷
中期:非常代謝(グルタミン)による代償的回復
後期:腐敗型菌の優勢固定

そして、断食中に摂れば腸内リセットは帳消し。

コラーゲンの分子は壁を修復するどころか、炎症の燃料になる。

腸を修復したければ、まず「菌の餌」を間違えないことです(・ω・)ノ




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