選手たちの楽しそうにプレイしている姿は、何度見返しても、グッと心に訴えかけてきます。


プロになっても、世界一となっても、子供の頃からの「野球が楽しい!好き!」な、その真っすぐで純粋な気持ちを持ち続けている事にも、凄みを感じてしまいました。

ちょうど先日世界的バス歌手、Riccardo Zanellato さんのマスタークラスがあり、ホールで歌わせて頂いたのですが、その時に

「今の君の歌からは、緊張が伝わってきてしまう。」
「歌う事は、好きでしょう?じゃあ、楽しんで(*^^*)」

と言われましたが、

私は好きか聞かれた、その瞬間に

「はい!」

と、すぐには即答出来ませんでした。

もちろん人生をかけるものだという意識はあります。

私の今回の人生は、全て歌に費やすのだと決めています。

でも「好き」という純粋な気持ち以外の感情をも、沢山持ってしまっているのです。

すぐには
「好きです!」
と答えられなかった事。

それが何だか自分自身で、とてもショックだったのです。

その直後だったので、何だか凄くタイムリーに、今回のWBCの選手達のキラキラ笑顔が眩しく感じて、勇気づけられました。

芸術よりもなお、白黒ハッキリ突きつけられる勝負の世界で、私では比べ物にならない程の、どれほどの困難を乗り越えてきた事でしょう…

失敗も、後悔も、怪我も、負けも、それらがあっても、あんなに眩しくキラキラと、言葉にしなくとも、全身で「野球が楽しい、好きだ!」と、伝わってくる。

それが、何て美しい事なんだろう。って感動してしまったんです。

最近暗いニュースが多かった、日本の皆の気持ちを明るくしてくれて、沢山の人の気持ちをポジティブな方向に導いてくれた。

誰かの一生懸命な姿って、こんなに胸を打たれるものなんですね。

おめでとう。そして、感動と勇気を有り難う。