審査に合格し、マルチェッロ・ジョルダーニ氏主催のアカデミーで、マリエッラ・デヴィーアのマスタークラスを受講させて頂きましたので、ご報告致します(*^^*)
十数名の中でアジア人はたった一人私だけ…
しかも、二十代の歌手だけではなく、
三十代の既にキャリアを積んでいる歌手達も受けに来ていました。
その状況に既に緊張してしまいました…笑
デヴィーア先生のレッスンは、
厳しい言葉で精神的にショックを与えて、そこから気付き這い上がってくるのを待っているよ。
というスタンスだな、と感じました。
素晴らしい歌が既に歌える受講生にも、
年齢の若い受講生にも、
全く同じスタンスで、<その人の段階>でのステップアップが出来るように、と声聴きの後の冒頭の教授で、
インパクトのあるショッキングな言葉を与えていました。
目に涙を溜めながら受講する生徒も何人か見られました。
おっしゃる事は的確そのもの。
自分の目の前で、
あの!マリエッラ•デヴィーアが見せてくれる見本は、グッと胸に迫るものがありました。
本当にナチュラルで、何処にも無理な力が無く、間近で聴いているのに、
頭頂部から音が聴こえてくるような感覚に陥りました。
感動で、なんと言って良いのかわかりません。
また音楽解釈も、とにかく楽譜に忠実に。
(音のずり上げずり下げ、ポルタメントに関しての注意はかなり厳密になさっていました。)
作曲家に敬意をはらい、シンプルに。
ただ書いてある表現を、書いてある通りに。
そうすると足りないどころか、ずっとずっと深く胸に染み入るんです。
大多数の歌手が、自分の解釈で色んな物を足して大袈裟にやっているんだな…と感じました。
エンターテイナーでは無く、まるで職人でした。
テクニック的に、正しい音を出す為の全ての位置を把握していらっしゃいました。
その音の為の正しい空間に、ただ空気を満たす。
空気を流すのでも、通すのでもなく、riempire満たすという表現をなさったのが私にとっては印象的でした。
歌唱時の吐気に対するイメージが変わりそうです。
また、度々palato duro 硬口蓋(上歯の直ぐ後ろ)を指差し、ここに当てるのよ。と仰っていました。
喉は自由に、何も力を加えず、舌は正しい位置に。
(揺れない、奥に引っ込まない)
期間中、どうにも出来ない自分に、歯痒さや悔しい思いもしましたが、
行って本当に良かった!
デヴィーア先生もおっしゃっていました。
「直ぐに結果が出せるようになったり、ミラクルをおこせる訳じゃないのよ。」と。
勿論、そうですよね。
それでも、ヒントを。
種を沢山まいて頂きました。
後は、この種を自分で育てなくては。
良い経験になりました

追記 2020年11/20
私は現在、イタリア在住のソプラノとして
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