こんばんは

カンティアモーレが終わったばかりですが、

次は明後日18日に太田 実さんと共演させて頂きます

太田さんは、お声が素晴らしい事はもちろんですが、

お人柄も本当にお優しく、寛大な方で、

心の余裕が感じられます

憧れの大人です



私にとっては、かなりチャレンジの曲になりますが、

アイーダの最後の二重唱をご一緒させて頂きます

すっごく綺麗な曲で、オペラの最後に相応しい、印象的な曲になっています

アイーダとラダメスの気持ちを考えても考えても、想像を絶する感じで、

同じ状況になったとしても、きっと私はこんな風に思えないんじゃないかなぁ…と思ってしまう位です


愛する人の側で死ぬために、自ら死を選ぶという事。


何だか壮絶で、「私には絶対出来ないよ」って思う反面、

物凄く羨ましいような気もするんです

こんな風に思える相手に出逢える事、自分の死に様を自分で決めるという事


きっと、いつ死ぬかわからない時代に生きていた人達は、

どうやって生きるかっていう事と同じ位、

どうやって死ぬかっていう事が大切だったのかなぁ・・・


なんて考えてしまいます(笑)


アイーダもラダメスも死んでしまうと思うと、

どう考えても悲劇なのに、

こんなに甘い音楽がつけられていると、

ハッピーエンドのような気がしてしょうがないんです


二人が何度も口にする、「天が開く」という言葉は凄く印象的です


ヴェルディはどんな気持ちでこの曲をつくったのかな…




心を込めて歌わせて頂きます