【ログラインー何が(1)、何をして(2)、どうなる話(3幕)】
二人の男女の肖像画を描いたゴヤが、イネスを牢から助けることに協力したが失敗しイネスの子供に会わせようとするが失敗し、イネスを犯して子供を孕ませたロレンソが処刑されるところを見届けた話
【プロット・ポイント1(第1幕の幕引き)】
ただ平凡に生きているゴヤのモデルのイネスの紹介。異端尋問の強化を主張するゴヤのモデルのロレンソの紹介
● 5.6 イネスが居酒屋でブタを食べなかった理由で異端審問所に連れていかれる。
【ミッドポイント】
イネスが牢に閉じ込められたトラブルに対して、ロレンソを通してイネスを救出するように対応。
●15年後になった点
イネスが解放されて子供を捜しているというイベントに対してゴヤはその対応
【プロット・ポイント2(第2幕の幕引き)】
● 25 ロレンソが捕まる
ロレンソが処刑される。
【主人公の外的ゴール(目的)】
イネスを助ける事。
【動機(目的を求めた理由)】
知り合いのイネスが困っているから。
【主人公の内的ゴール(成長)】
人助けが嫌いなゴヤが、イネスを助けたいと思った
【どんでん返し(転)観客は嘘に騙されたと知ると悦びを感じる】
なし。
【敵(障害の壁)と敵のゴール(目的)※壁が大きい程面白い】
教会の掟。異端尋問したものを殺すこと。
【メンター(指導・教育するキャラ)&メンターのゴール】
ゴヤ自身?
【この物語の非日常】
ゴヤ側にとっては①モデルの一人が牢屋に入れられて、モデルのもう一人が指名手配を受けた。②牢やにいたイネスが15年ぶりに戻ってきた。
【オチ(意外な結末がよい)】
精神崩壊したイネスが自分を逮捕して犯して子供を作らさせたロレンソの手を握って去る。
【恋愛とその結果】
精神が崩壊したイネスがロレンソを愛していた。
【舞台(時代と場所)】
ゴヤのアトリエ。お城の中。酒場。ロレンソの部屋。イネスの家。拷問部屋。
【冒頭で惹きつける為のアイデア】
なし。
【主人公の設定・キャラ】
宮廷画家のゴヤ
【目的の動機(強い程面白い)】
ゴヤの目的は前半はイネスを牢屋から出す手助けをすること。後半は牢屋の中で生まれたロレンソとの子供を捜してあげること。
ロレンソの目的は前半は異教徒を探して尋問にかけること。後半はイネスの娘を安全なアメリカに移送すること。
イネスの目的は前半は無い(牢屋から出て家族に会うこと?)。後半は娘に会うこと。
【冒頭はどんな始まり?】
ロレンソが拷問を積極的に行うべきだと主張している。
【この脚本が、何について語っているのか?(テーマ)】
ゴヤ目線でのロレンソとイネスの愛について?いや、ロレンソはイネスを愛しているか謎だから、何について語っているのか不明。となると何についての脚本家……テーマはないことになる。
【内的葛藤】
ゴヤがイネスを助ける選択肢と助けない選択肢
ロレンソがイネスを助ける選択肢と助けない選択肢
【外的葛藤】
ゴヤがイネスにアリシアを会わせようとするが会わせられず。
イネスを牢屋から出そうとするが、規則によって出せず。
【逆箱・あらすじ(主人公が目的を達成するために通過する関門を、抜き出していくという形式で)】
1 ゴヤは絵を描く
2 ゴヤはイネスの絵を描く
3 ゴヤは王妃の絵を描く
4 ロレンソが異教徒狩りの説明
5 イネスが異端審問の場所に来るように言われる。
6 イネスが拷問を受ける。
7 ゴヤが版画を作る。ロレンソにイネスを助けるように打診。
8 ロレンソがイネスに会いに行く。
9 ロレンソがイネスの親に食事に招かれる
10-ロレンソがイネスの親に拷問にかけられて、猿であるとサインする。
11-ロレンソが娘を返すように教皇に交渉するが拒否される
12-ロレンソの例のサインが表に出され、ロレンソ追われ身になる
13-王妃の絵が完成して見せるが、王妃は不機嫌になる。
14-15年後 スペインが解放される。
15-教皇がロレンソに逮捕される。
16-解放されたイネスがゴヤの家を訪ねてくる
17-ゴヤはイネスの子供を捜す
18-ゴヤはイネスの子供をロレンソに話す。
19-ロレンソが逮捕された教皇にアリシアの行方をきく
20-ゴヤ、イネスとロレンソの娘のアリシアが情婦になっているのを見つける。
21-アリシアがロレンソに会うがアリシア誤解して逃げる
22-ゴヤ、病院にイネスを引き取りにくる
23-ゴヤが情婦の館にくるがロレンソの部下達にアリシアを連れていかれる
24-ゴヤはロレンソになぜ移送命令をしたことを尋ねる。ロレンソ王が逃げたと聞いて、どこかに向かう。
25-アリシアは兵の襲撃を受けるが将校に取り入る。ロレンソつかまる。
26-教皇がロレンソを裁く
27-ロレンソが処刑される
28-処刑されたロレンソの手を握って女が歩いていきエンド。
コメント
非常に評価が高い作品だったが、これ。つまらない。
もしノンフィクションじゃなくて、フィクションって宣伝で出されたら地に落ちるほどの評価を受けていたことだろう。
つまり、実話だったって目線でみると、なるほど!名作だ!と思うが、作り話の脚本だとみると、なんだこのクソつまらない話は!!金返せとなってしまうでしょうね。
というのも。主人公の目的が全くないので、ゴールが分からない。それが、この話をつまらなくしてて致命的。
あったとしても、主人公の目的を達成させたいという動機が弱い。
この映画の唯一の救いは、ヒロインであるイネスがとてもとても可哀想な境遇だった点。
このイネスをみた観客はこのキャラ……イネスに同情をしてしまう。イネスの身の上を心配して、この先、どんな境遇になるのか気になってしまう。
観客にキャラの身の上を心配させることは、つまり映画に【関心を持たせること】である。
関心を持たせることは、その先の展開をみるのにお金と大事な時間を投資してもいいかなって気持ちにさせることに繋がる。
観客が可哀想だと思った人間が、最後に幸せを掴んだ瞬間、観客のそれまでの緊張しつつ成り行きを見守っていた気持ちが緩んで、カタルシスを感じることに繋がる。この映画はそれを成し遂げていて、それが唯一のこの映画の評価を高めて成功させた理由じゃないのかな。