主人公;ひきこもりの男性
犯人;被害者の会(主人公の殺人によって身内を奪われた人達)
犯行の動機:主人公が身内を殺したのが明らかだったが、罪に問われなかった主人公へ復讐したかったから。
【ログラインー何が(1)、何をして(2)、どうなる話(3幕)】
過去に4つの殺人事件があった。その時に無実の罪で留置所で拷問にも似た取調べを受けていた主人公が、辛い取調べから開放されたいが為に形式上の自白するが、法廷に来た聴衆の中に真犯人がいると主張(殺人事件にあった遺族が本命の殺人をカモフラージュする為に残りの3つを犯した)して罪を認めず、しかし主人公の母親が証人として証言台に登場し、全ての犯罪は私がしたと嘘を言い出したことに腹を立てた主人公が、自らの口から3つの殺人は自分が快楽の為にやったと自白する話。また主人公が捕えられていた留置所や裁判所は実は遺族達に用意されたレプリカ(偽物)であった。
【プロット・ポイント1(第1幕の幕引き)】
主人公の紹介。状況の説明。
●主人公逮捕(実は遺族の会により)
【ミッドポイントとその時間】
主人公は取調べをされる。
●自白する。
法廷で無実を主張。
【プロット・ポイント2(第2幕の幕引き)】
●母親が証人として出てくる。
主人公が罪を自白する。
【主人公の外的ゴール(目的)】
無実を証明して留置所から出ること。
【主人公の内的ゴール(成長)】
なし。
【どんでん返し(転)】
実はこの話の舞台である留置所&法廷は実は作り物で、裁判官などは主人公に被害者達が自ら裁く為に雇った役者だった。
【敵(障害の壁)&敵のゴール(目的)※壁が大きい程面白い】
主人公に拷問にも似た取調べを行って自白を求める警官。
【この物語の非日常】
主人公が無実の罪で逮捕されて留置所にいれられた。(実は無実ではなかったが……)
【オチ(意外な結末)】
実は主人公はストレス解消の為にランダムで選んだ3人を快楽で殺していた。また、主人公は警察に逮捕されていたと思ったら、実は被害者達に誘拐されていた。
【恋愛】
なし
【時代】
現代
【場所】
偽留置所(牢屋・取調室)。偽法廷。母の事務所。インター。
【主人公の設定・キャラ】
無実の罪で逮捕された主人公
【目的の動機(強い程面白い)】
無実を晴らすこと。
【冒頭はどんな始まり?】
刑事に取り調べをされているシーン。
【この脚本が、何について語っているのか?(テーマ)】
主人公は果たして、無罪を勝ち取れるか。
コメント
アガサクリスティのオリエント急行殺人事件をモチーフにしているのだろう。
「犯人は全員」というオチだった。
しかしまさか、あの結末には驚かされた。
看守、裁判員、裁判所が全て主人公を騙す為だけに作られ、集められていたものだったとは。
世間が罪を犯した犯罪者を裁かないなら、我々で裁判をして裁いてやろう!というものがこの話の根幹なのでしょう。
観客を驚かせるということは、すなわち、カタルシスを感じさせるということ。
人はカタルシスを感じたとき、すごくいい気持ちになる。
カタルシスを感じさせるには、
①驚かせる。
②主人公の辛い境遇を見せて、それに共感させることで一時的にストレスを与えるが、最後にハッピーエンドを見せることで読者・観客も主人公と共に感じていたストレスを解消させる。
それらの時にカタルシスは感じさせれるんでしょうね。
そして、読者・観客はそのカタルシスを感じるって体験をさせてくれた同じ作者の次の本を購入したくなる。次の映画をみたくなる。
ミステリー小説ならば、①の驚きは必ずいれないといけないんだなって思った。
この本で驚いた時を列挙すると、
・実は主人公は無実ではなくて実際に殺人をしていたと知った時
・実は主人公は警察に逮捕されていたのではなくて、被害者たちに誘拐されて、本当の留置所や裁判所にいると勘違いさせられていたと知った時。
・実は実子が誘拐されて身代金を犯人に渡そうと四苦八苦していた女性は主人公の母親だと知った時。
・主人公の母親が何度も何度も身代金を届けようとするが、いつも失敗させられていたのは、被害の人達に、身内を奪われる苦しみを味わってもらいたかったからと知った時。
・主人公の母親が子供の三回の殺人を隠す為に、過去実際に主人公が警察に取り調べをされている間に、カモフラーシュとしての同一者とみせかけた第四の殺人を犯していたと知った点(このおかげで、取調べ中だった主人公がこの連続殺人の犯人ではないとのアリバイができて、留置所から出られた)
内的葛藤
体力が限界なとき、取調べを受けてる最中、隣の牢の囚人や父親から自白を勧められる。……厳しい取調べから逃げる為に罪を犯していたと嘘でも自白するか、仮釈放されるまで体力の限界に耐えつつ無実といい続けるかの選択肢。
外的葛藤
主人公の部屋から第一から第三の殺人で使われた目印の入ったトランプが出てきた。
取調べ中に主人公の体調が何度も気を失う程に悪くなり、仮釈放されるまで無実と言い続けれそうになかった。