【ログラインー何が(1)、何をして(2)、どうなる話(3幕)】
高校に入学してヒロと心が惹かれていって子供まで身篭ったが死産してしまったミカは、 その後、癌になったと知ったヒロに一方的に別れを切り出されて失恋をしてしまい他の男性と付き合うようになったが、ヒロの嘘と自分への愛情を知り再度付き合いヒロの臨終に立ち合って死後もヒロへの永遠の愛を誓う話。

【時間】 128

【プロット・ポイント1(第1幕の幕引き)とその時間】
ヒロとの愛情が結婚という形で頂点に達した際に、死産の知らせがある点
【ミッドポイントとその時間】
ユウが登場して、ヒロから離れて別の恋に落ちていくシーン
【プロット・ポイント2(第2幕の幕引き)とその時間】
ユウと別れてヒロの元に戻るシーン
【主人公の外的ゴール(目的)】
ヒロと結ばれたい。幸せになりたい。
【主人公の内的ゴール(成長)】
恋を知らなかった主人公が、愛を知った。

【どんでん返し(転)】
本当は好きだからこそ、別れたと知らせる。

【敵(障害の壁)&敵のゴール(目的)※壁が大きい程面白い】
元彼女のいじめ。レイプ。恐い人と思っていた先入観。他の男性と付き合った。恋人の癌。

【この物語の非日常】
最愛の彼氏に突然の別れを切り出されて失恋に苦しむ。

【オチ(意外な結末)】
嫌われたのではなく癌の自分と付き合い続けてもらいたくなかったから別れを切り出された。

【恋愛】
ヒロとミカ

【時代】
現代

【場所】
高校とその周辺(ヒロの思い出の川原 病院)

【主人公の設定・キャラ】
恋愛をしたことのない普通のどこにでもいる高校生。
その主人公をたえまない愛情を注ぐ相方

【目的の動機(強い程面白い)】
ヒロと素敵な恋愛がしたい

【冒頭はどんな始まり?】
7年後、実家に戻る場面

【この脚本が、何について語っているのか?(テーマ)】
愛について語っている。
愛っていいな~って感じなのを。

【逆箱・あらすじ(主人公が目的を達成するために通過する関門を、抜き出していくという形式で)】
1 元気ですか? 本編から7年前に実家に帰るところ
2 恋がしたい。 トイレの鏡前 教室に化粧をして恋話
3 声の相手 図書室になくした携帯を探しにくる。電話の相手を関係を育む。
4 誕生日プレゼント 友達に化粧をしてもらい待ち合わせのプール場に行く。花をプレゼントされるが、ミカは花を可愛そうという。ヒロは埋め直して、虹を作ってプレゼント
5 優しい痛み 授業中にミカを図書室に呼び出す。さぼろうと言って家に自転車の後ろに乗せて飛ばす。姉を紹介。お互いの顔半分しか写らない写メをとってからセックス。
6 ……ごめん 待ち合わせの際に男に拉致されて花畑に連れ去られてレイプ。犯人をボコボコにして主犯の元彼女を家に連れ出す。
7 川みたいな人 登校拒否気味になる。ヒロの勇気が出る川辺に連れてきてもらい、川みたいな人だと言ったら、空になりたいと言い返される。
8 もう、恐くない 登校したら携帯に乱暴なメール。黒板には全クラスにミカの悪戯書きがあったが、ヒロは怒って消してまわり、図書館でセックス。
9 ヒロの赤ちゃん 文化祭。喫茶店で図書館の情事で子供が出来たとヒロに出来たと告白してペアリングを購入。どちらの両親にも事情を話して結婚の承諾をしてもらう。元彼女のサキに階段から突き落とされて死産。
10 クリスマス・イブ クリスマス・イブにデートしてたら腹痛。死産だと分かる。毎年、お参りしようと約束をする。
11 ヒロがわからない ヒロが突然連絡が取れなくなり、学校にもこないようになる。ヒロの家にパーティに呼ばれて、キスをノゾムにされてヒロがキスしているところを目撃する。
12 最後のメール 図書室に呼び出されて他の女とも遊びたいから別れようと言われる。別れたくないとメールしても返事が返って来ないという。川辺に来てくれなかったら諦めるとメールするが、指輪を投げつけられて恋なんてしないと決意する。
13 もう恋なんてしない 高校二年のクリスマスイブに大学生のユウと知り合う。死産した子のお参りに来たらヒロが来た跡があった。ユウが探しに来てくれて一緒に帰る
14 海みたいな人 三年の春に教室で進路相談し、ユウと同じ大学に通うことを考える。ゆうがかすみ草を抱えてきて告白され、付き合うようになる。
15 優、大好き 親が喧嘩をしてユウの家で泊まる、家に戻るとバラバラにされた写真がありユウの提案で貼り付けて元に戻す。それを両親に見せて仲直りする。
16 分かれ道 高校三年のクリスマス・イブにお参りに来た時にキャップをかぶったヒロと会う。
17 きみは幸せでしたか?卒業式 ヒロは学校に来なかった。図書室の黒板にはヒロが書いたと思うメッセージ
18 君が言えなかった本当のこと 大学1年のクリスマス。お参りにヒロの友人のノゾムがお参りにきていた。ヒロが癌だと知らされる。ユウは好きな人の幸せを望むのが好きになった者のするべきことだといい、ミカをヒロの元に向かわせる。
19 一番きたかった場所 病室で再会する。ヒロはリングをハメて寝ていた。ミカもしまってあったリングをはめて元通りになる。
20 2人だけの結婚式 ミカは病室に通いつめる。ヒロは一時的に退院の許可をもらい、図書館に行き、卒業式の黒板に書いたのはヒロだと聞く。川原でミカは結婚してといい、ヒロはそれに応えて花束で作った冠を使って二人だけの結婚式をする。
21 空になりたい 元彼女のサキが妊娠してたのをみて、ミカは許す。カメラの現像を頼まれてする。ヒロが危険と連絡がくる。ミカがムービー電話で送ってヒロと別れの会話。
22 もう、おいていかないで ヒロが書いていた日記を渡される。川原に行き、ミカも後追い自殺しようとするが鳥の飛び立ちで本を落とし風で日記が開きヒロの書いた三人の絵があった。ミカと別れた後のミカのことばかり書いた日記を読んでミカは涙を流す。
23 今でも、空に恋しています。 7年後、実家に向かう電車の中でヒロを例えた空に恋をしているとモノノーグでいい、電車から降りて家族と合流。


メモ書き
面白いと思った点は、
・ミカが好きで好きでたまらない。だけれど、きっと癌で人生が短いと知った自分と交際を続けたらミカが不幸になると思い、本音を隠してミカに冷たく当たって別れたヒロの行動。
・ヒロの元に戻ろうとしたミカを、ユウが強引に止めずに、好きな者の幸せの為に向かわせようと決断した点。
・ヒロが死んだ後に、別れた後の日記をミカと観客に伝えて、別れた後の本音の気持ちを伝えた点。


最近売れている脚本が示す「愛とは何か?」という問いかけの答えのパターンとして
【愛とは相手を幸せを思う心】と定義する場合が多い。

今回は本当は別れたくなかったけど、そうしないと相手を不幸にしてしまうから自分から身を引こう思う気持ちが愛だとヒロは見せた。

この形式の愛を脚本で見せることで観客はその人物の心の葛藤と辛らい気持ちに共感を覚える。
その結果、キャラに感情移入してしまい涙を誘う手法になる。

また、ラストの部分に物を死なせて、手紙もしくは日記でこんなにも愛し続けていたとピュアな心の内を暴露させることで、観客達の大涙を誘うことが出来る手法への連続技へと持っていける。