鉱工業生産高く、中銀理事は利上げ示唆。 債券は売られる
今週のポーランドは、経済指標の発表ラッシュとなる。
まず昨日発表になった 2つの重要経済指標、
7月 鉱工業生産 : - 2.0 % (MM) / + 10.4 % (YY) ( 6月 + 0.2 % / + 5.6 % )
7月 P. P. I. : + 0.4 % (MM) / + 1.5 % (YY) ( 6月 + 0.5 % / + 1.7 % )
まずポーランドの 7月 鉱工業生産であるが、前月比ベースでは – 2.0 % と、4ヶ月ぶりの
マイナス成長となった。 しかしながら前年同月比では + 10.4 % と、6月の + 5.6 % から
約 2倍の上昇。 事前予測である + 10.0 % も若干上回り、相変わらず高い成長が続いている。
一方の 7月 PPI は、前月および前年比とも 落ち着いた内容となり、市場の評価はまずまず。
しかしながら市場ではハイ・ペースで成長を続ける鉱工業生産に、現在の高い賃金上昇率
(6月 + 9.3 % YY ) と熟練工不足が重なれば、やがて価格転嫁へと進む可能性を指摘。
実数そのものは予想の範囲ながらも総合的に見た場合には、景気の過熱感は拭い去られて
いないとする向きが強い。
上記 7月鉱工業生産指数の数値発表後 タカ派で知られるトレンクナー・ポーランド中銀
理事は、「賃金と生産コストの上昇がみられ、今後恐らく生産性は鈍化傾向に入ろう。 我々は
来週 8月 29日開催の理事会で、インフレを助長する賃金動向および生産コストの上昇
のみならず、世界の経済発展動向を充分に精査する予定である」 と、利上げを示唆するような
コメントを残している。
また先週クロウスカ財務次官は、「ポーランドの今年第 1四半期 GDP は、 + 7.4 %、
第 2四半期は賃金上昇と燃料費コストの上昇が阻害要因となり、やや鈍化。 + 6.0 % 前後の
成長となりそうだ。 一方今年下半期の同国経済成長は、ややスピード・アップするであろう。
しかしながら2008年全体の GDP は、当初見通しであった + 5.7 % を下回る可能性が強く、
今年の GDP も下方修正されるであろう 」 とコメント。 政府自体もここに来て国内賃金が
急速に上昇し始めたことを確認。 今後同国 経済成長の足かせ要因となることを懸念している。
昨日のポーランド債券市場、上記トレンクナー理事の発言と東欧通貨全体に回復力が乏しく
ズロチは続落。対ユーロで金曜日の戻しをすべて吐き出し、直近の安値である 3.850 近辺の
底値推移となったことから国内債も連れ安。 2年国債利回りは 2.5 bp、長期債利回りも
約 4.0 bp 近く上昇し、ポーランド金融市場全体に、足取りの重いセンチメントで引けている。
米 ド ル/対 円: 114.75円 + 0.60 02年国債: 5.34 % + 2.5 bp
ズ ロ チ/対 円: 40.26円 + 0.01 10年国債: 5.76 % + 3.9 bp
米 ド ル/ズ ロ チ: PLN 2.8510 - 0.015 原油価格: $ 71.12 + 0.86ドル
ユ ー ロ/ズ ロ チ: PLN 3.8410 - 0.017 金価格: $666.50 - 0.30ドル