ポーランド中銀、向こう 2年間の同国経済成長率を 5.0 % と予測
ポーランド中銀のメンバーであるフィラー理事は、今後 2年間の同国経済成長率は
+ 5.0 % 前後で伸びると述べた。 同理事は、「ポーランドの経済成長率が鈍化する
とは考えられない。 少なくとも 2年間 5.0 % 近辺の成長を遂げるであろう」とし、
ジロウスカ財相も、「今年第 2四半期の成長率は + 5.5 %、また 今年通年での
成長率は昨年の + 3.5 % を大きく超え、少なくとも + 5.2 % の成長となる」としている。
ただフィラー理事は、「新卒の多くが海外での職を求めて国を出て行く傾向が強く、
ポーランド国内企業の生産が増加した場合に求人難に陥り、やがて賃金上昇を
招くことになる。 この影響でインフレが予測より早く進行する可能性があり、金利
引き上げが必要となるであろう」と、一昨日のノガ理事と同じ考えを示している反面、
「確固とした経済成長を遂げることにより、通貨統合の基準達成により近づくことになる」と、
改めて通貨統合参加への意欲を強調、「残る問題は財政改革である」とした。
またジロウスカ財相は昨日、「ズロチは来年も対ユーロおよび対ドルで強含み推移となる
可能性が高く、国内輸出業者にとっては頭痛の種となりそうだ」と述べ、今度の
自国通貨高から来る輸出の減少に懸念を 表明している。
昨日のポーランドで発表された経済指標が 1件。
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ポーランド |
前月比 |
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前月比 |
10月 |
失 業 率 |
+14.9 %
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9月 |
+ 15.2 %
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一昨日に 10月のポーランド失業率は 15.0 % を下回ると示唆されていたが、正式に
+ 14.9 %と発表になった。 その理由として、10月は例年に比べて天候が良く、屋外
作業の求人が高かったこと。
また相次ぐ労働者の海外流出 (ロンドン市内の人口の 8人に 1人がポーランド人。
飲食関係が多い) で、失業者数が減少していることなど、国内外の要因が失業者を
減らしている。
またカラタ労働相は、2006年末の失業率も 15.0 % を下回ると述べている。
上記相次ぐ景気拡大のニュースを受け、ズロチは対ユーロで 6ヶ月ぶりの高値を
付け、ついに1ユーロ 3.000の大台を下回る 2.9790 までタッチ。 その後も
2.98台の取引が続いている。
またポーランド国債市場も為替の追い風を受け、長短期債とも1.5 BP 買われて
引けている。