大切にしている気付き | プライム・スーパーバイザー日記

大切にしている気付き

おはようございます!!


今日は、私が店長時代(約6年前)に経験させて頂いた大切なエピソードを書こうと思います。


長いので、暇な時にでも目を通して下さい。と言うか、忙しい時はスルーして欲しいかも。

本日はNO JOKE、リアルに書きたいと思います。


私が弊社 プライム・リンクに入社致しました6年前は、牛角と言えば飛ぶ鳥を落とす勢いで御座いまして、平日でも満席。毎年恒例の2月9日のニクの日にお肉フェアをやろうものなら17:00の開店前にはお店の前に50mもの行列が出来るような時代でした。当時東京は阿佐ヶ谷と中野と言う駅で兼任店長を担当させて頂いておりました。


その年に、初めてのBSE騒動が起こりましてお客様は一気に離反され、売上獲得の為に店舗のパートナーさん(弊社ではアルバイト従業員のことを、経営参画の仲間と言う意味合いで、こう呼ばせて頂いております)達と必死になって安全・安心をアピールする為に、チラシを撒いたりポスティングを行ったり法人様にご挨拶に伺ったりと、ガムシャラに動いておりました。


しかしBSE騒動で離れたお客様はすぐには戻って来ず、しかも店舗では自分の思うがままにパートナーさん達には働いて欲しいと言う「エゴ」ばかりが先行してしまい、なかなか成果も出せず非常に悩んでおりました。この年は私生活も家族や恋人等何一つうまくいっておらず、イライラがつのり自身のモチベーションも下がりっ放しでした。


そんな時、ある女性のお客様がいらっしゃいました。


名前はホリウチ様と言う常連様です。


時間は23時頃(お店の閉店は00:00です)。


外は大雨。


当然、ホリウチ様はずぶ濡れ。


「ソーマッチさんか、サモハンさん、いらっしゃいますか?」


ちなみに、ソーマッチもサモハンもパートナーさんのあだ名です(名札にあだ名を書いて営業を行っておりました)。丁度、その日は2人ともシフトインしておらず、いない旨を伝えるとホリウチ様は


「では、従業員の皆さんにお話があるので宜しいでしょうか?」と仰いました。


対応したパートナーさんがキッチンにいた私に声を掛けてきました。


当時の私はネガティブ野郎まっしぐらでしたので


「え!?まさかクレームかな・・・・なんだよ、なんでこんな時にクレームなんだよ・・・・」


恐る恐る入口の方に行くと、ホリウチ様が語り始めました。


「彼とよくこのお店を利用させてもらっていて、皆さん明るい方達ばかりで、特にソーマッチさんとかサモハンさんとかには本当によくしてもらっていて、いつも本当にありがとう。


でも、一昨日の日に彼を事故で亡くしてしまいました。


皆さんの前では、私のこと奥さん奥さんって言ってたんですけど、実はまだ婚約しかしていなくて。でも今日、籍を入れました。


阿佐ヶ谷で彼と二人で暮らしていて、彼との楽しい思い出を懐かしんで町をずっと歩いていたら、皆さんの明るい顔や活気を思い


出して、どうしても一言伝えたくて来てしまいました。


本当に本当にありがとう。。。


これからも頑張って良いお店にして下さいね。」


ホリウチ様は、号泣しながらもしっかりと話してくれました。


その日シフトインしていた皆が入口に集り、ホリウチ様を囲んで呆然としてしまいました。


皆が、固まって息を飲んでいました。


私は、溢れる感情と言うのは、このことか!と感じる事が出来る位、本当に熱いものが身体の奥底からこみ上げてくるのが分りました。多分、その場にいたパートナーさん達も同じ事を感じていたと思います。


そしてホリウチ様はお帰りになられました。

皆で泣きながら

「ありがとうございました。」、、、、、、、、


トイレで嗚咽して、涙が止まりませんでした。

様々な想いが駆け巡りました。


ホリウチ様は、4名のテーブル席に横並びに座って2人でお食事される仲良し夫婦だった、と言う記憶が今でもよみがえります。


飲食業は、食べ物や飲み物を提供するだけでなく、このような一期一会を大切にし芽生えた関係を相互に温めていける、とてもとても素敵な業界なんだなと気付かされました。そして、単純に飲食業を料理運搬業と捉える方々に、弊社の理念である「感動共有業」をしっかりと示していきたいと強く思うようになっていきました。お店に関わるパートナーさんへも、上記のような影響力のある仕事が飲食業なんだよ、と言う事を社会に旅立つ前に学んで欲しくて自分自身も努力するようになりました。


弊社の理念であります「感動共有業」には3つのSTEPが御座います。

①従業員同士の感動共有

一期一会のお客様を感動して頂く為には、普段ともに過ごす事の多い従業員同士の思い遣りが大切。

②お客様との感動共有

お客様が事前に期待している以上のホスピタリティで驚いて頂こう。

③店舗全体での感動共有

店舗に関わる方々(従業員、お客様、関係取引業者様、本社バックオフィス)全員が幸せになれるような店舗にしよう。


弊社に関わる店舗に伝え続けていきたいと思います。店舗で頑張る皆さん、今日も笑顔・元気に頑張って下さい☆

それと皆様も傍にいる大切な人に「ありがとう」「愛してる」と言う大切な言葉を伝えそびれないようにして下さい。