青空サーカス
蟻が
どこに帰り
どこに行くのか
探しては母に話す
オムツがとれた頃の私の記憶
毎朝
小さな私が目覚めると
庭にあるテトラポットみたいな
コンクリートによじ登り
そこから世界を観る
私は
そのコンクリートに
突き刺さる棒をしっかり握り
肘を真っ直ぐにして
棒を軸にグルグルと回る
まるで
グレイテスト・ショーマン
サーカス団の一員は私だけではありません
オムツをした熊🐻みたいな弟が
小さな三輪車に乗って
乱入されます。
乱入?
プロレスですか?
今思えば
頭に
よくケガをして
丸坊主にされた弟は
ガンガン日焼けしていたから
父の時代に活躍した
プッチャーだねーん
そだねーん
ありゃ?
話がヅレてしまいました。
戻ってよろしいですか?
そだねーん
いいえ
間違えました。
申し訳ございませんでした。
ららら
乱入ではございません
登場されました。
小さな私は
グルグルの世界から
大空を眺めたりもしました。
さやか家の庭は毎日
エアーチケットで観賞できる
青空サーカスです🎪
レオタード姿に近い
夏はタンクトップに半パンの
洗濯物やジョウロを持って登場される
若い女性サーカス団員もいました。
その女性団員は
何十年後
若くして亡くなりました。



