ブドウ畑と春の霜
ニュージーランドは春爛漫、と思っていたらあっという間に季節は逆戻りして冬のように寒くなってしまいました。
表通りの桜はあっという間に満開を迎えてすでに散ってしまいましたが、いつも遅れて咲く我が家の桜はチラホラと蕾が綻びかけて、そこで止まっています。
来週はどうも霜が降りるらしいという予報が出ています。
冬のブドウは冬眠状態ですから霜も問題ありませんが、春の芽吹いてしまったブドウの木に霜は大敵です。
この時期ブドウ畑を持つ方々は大変です。毎日天気予報をいくつもチェックして、夜も霜が降りるか降りないか、携帯電話の情報と睨めっこの日々が続きます。いよいよ霜が降りるとなったら夜中に畑に駆けつけて、上空の暖かい空気と地表の冷たい空気をかき混ぜてブドウの周りの温度を上げてくれるタービン(大型の扇風機のようなもの)を稼働させたり、ヘリコプター会社にヘリコプターを飛ばしてもらって空気をかき混ぜてもらったり、畑のあちこちで火を燃やしたり...。
お世話になっているブドウ農家さんの畑(もちろんそれ以外の方達の畑も)が、この春の時期を無事に乗り切ることができますように。