豊かな生活 | ニュージーランドの楽しみ

豊かな生活

いつもお世話になっている、近所のアメリカ人ご夫婦のおうちに美味しいパンの作り方を習いに行ってきました。

以前からここのご主人の焼くパンがあまりに美味しいので「教えて教えて!」と言っていたところ、電話があり「明日パン焼くけど来る? 朝8時から夕方くらいまでかかるから一日のつもりで来てね。」というお誘いがかかったので、勇んで出かけてきました。

作業は彼の言葉通り、朝から夕方4時ごろまでかかりました。丁寧に手を入れて住んでいることが分かる彼らのお家の可愛いキッチンで、道具の選び方から始まって粉の種類、混ぜ方、こね方、発酵のさせ方などを一つ一つ実演付きで習っては、自分の家に持って帰る分を同じように作っていきます。 
このご主人は元大学の先生なので、教え方がそれはそれは丁寧で分かりやすい。彼の専門の「統計学」は、完全文系の私には無縁だけど、それでも「こんな先生に習ったら良いだろうなあ。」と思うくらい。

3回発酵させるので、そのたびにボールに濡れ布巾をかけて日当たりの良いキッチンの床に置いたらパン作りはいったん休憩です。その休憩時間がまた充実で、午前中はまだ涼しいのでお庭のプラムの木から鈴なりのプラムを収穫する時間、2回目はちょうどランチの時間だったので、お庭から取ってきた新鮮野菜を使ったツナサラダでお昼御飯、3回目は昔のパン作りのレシピを集めた本を見せていただいて、読んででいるうちに半分ウトウト。。。という完璧な夏の一日でした。

またその合間にも「ウチの鶏を見に来る?」と言われてついて行ったら、「じゃあ僕はランチの野菜を取って来るから、中で見ててね。座る用のペンチもあるから。」と言われて、「あれれ」と思っている間になぜか外から見物するのではなく小さいトリ小屋の中に入れられて外からしっかり金網を閉められておろおろしたり、「そうそう、僕が堆肥作り用に飼ってるミミズの写真を知り合いに送るって約束したんだ。僕がミミズを持ってるから写真撮ってくれる?」(逆じゃなくて良かった!)と言われて仰天したり、いろいろと盛りだくさんなのです。

優しいご夫婦の家に一日入り浸っていろんなことを教えてもらい、真っ赤に熟れたプラムと美味しいパン生地を(焼くのは自分の家でしたので)持ち帰り、本当に充実の一日でした。今日の結論は、自分でいろんなものを手作りする丁寧な暮らしは本当に素敵、でも私はミミズも野菜に付くイモ虫も触れないし、鶏達はとってもフレンドリーだったけど、彼らの落し物で白くなってるベンチに腰も下ろせないし、こうしてお友達の処で良いとこ取りをさせてもらうのが相応なのかも。 ということでした。パンもプラムも美味しかった!