※一部暴力表現があるので苦手な方はご注意ください※


本日はまえがみレガシーはお休み。ちょっとした雑談記事です。

 

 

時々ブログ内で「リンとマイにはモデルになった小説のキャラクターがいるよ〜」と言及していたんですが、先日その小説を久しぶりに読み返して「やっぱりイイ…」となり、インスパイア元について語りたくなりました。現在進行中のまえがみレガシー及びマイのご近所物語本編には全く関係ありませんので興味のない方は読み飛ばしていただいて問題ありません。

 

 

彼らのモデルになったのはこちらの小説(タイトルは画像内)に出てくる2人の人物です。

推理小説なので、犯人のネタバレを知りたくないという方はご注意ください。

 

 

まずこのお話のあらすじ。

戦争が終わって再び故郷に戻ってきた女性・リン。彼女がリンのモデルです。名前はそのままですが性別は変えました。海外に出征していたリンでしたが、戦前と戦後で状況は大きく変わっていました。一番の大きな変化は、戦時中に彼女の大金持ちの叔父であるゴードンが亡くなったこと。彼は独身でしたが亡くなる寸前にロザリーンという女性と結婚していました。それ故、リン達の一族に入ってくるはずだった遺産が全てロザリーンのものになったのです。

 

 

ちなみにテラコッタ家の長女・ロザリーンはこの彼女から名前をもらっています。終始何かおどおどしている様子のロザリーンには、ディヴィッドという兄の後ろ盾がありました。彼は横暴で、無作法で、しかし危険な男性が必ず持っている魅力がありました。

 

 

リンは故郷に帰ってきてからずっと悩んでいました。今のままでいいのか、自分は一生ここで暮らすのか?戦争が終わって平和が戻ってきたはずなのに、彼女の心はざわついていました。従兄のローリーとの結婚も決まっているのに…

 

 

リンは戦争が始まる直前に、ローリーという従兄と婚約していました。彼がマイのモデルになった人物です。

 

 

もちろん、リンはローリーを愛していましたが戦争で何かが変わってしまった気がしていました。出征し広い世界を見てきたリンと違い、ローリーは命令で国に留まり農場経営をしていたのです。

 

 

このローリーという男性は美男ですが雄牛のように退屈でした。わざとらしいほど控えめで、愛情深いけれど少々頭のまわりが遅い。

 

 

まあそうなると、刺激を求めるリンが危険なディヴィッドに惹かれてしまうのは当然で…

リンはディヴィッドに惹かれていき、またディヴィッドもリンに惹かれていきました。

 

そしてある日、リンは自分の母親がディヴィッドの留守中ロザリーンに金を借りたことを知ります。

 

 

その金額500ポンド。混乱し、情けなくなったリンはローリーの元へ行き500ポンド貸してほしいと頼みます。

母はきっとこれからも同じことをするだろうし、ディヴィッド相手に引目を感じたくないのでお金を返そうと思ったのです。

 

 

しかしローリーはリンをうまくあしらってしまいました。一族は今全員、金銭的ににっちもさっちも行かない状態。ローリーにも500ポンドなんて大金を作る余裕はとてもじゃないけどありませんでした。ローリーの回答は、「借金をしたとかでどうしても困っているならなんとしてでもリンのために金を作ってあげたいけれど、聞いているとそうじゃないらしい。大体ロザリーンにはうちの一族を少しくらい金銭的に助ける義務がある」でした。リンはそのままローリーの家を後にしました。

 

 

時間が経つに連れてリンはこう思うようになりました。

 

(…ローリーが言っていることは正しい。でも恋人同士の間では、あまりに筋が通る正論は時として嬉しいものではない。私が頼みに行った時、ローリーは私の気持ちを理解してなんとしてでも500ポンド貸してくれるべきだった)

 

その後第一、第二の殺人が起き…ディヴィッドに殺人の嫌疑がかけられ…

 

 

結果、リンはついにディヴィッドとの駆け落ちを決意します。

 

 

ディヴィッドは誰にも言わずに2人で逃げようと言ったのですが、リンは最後にディヴィッドと結婚することをローリーに告げにきました。

 

 

ここからがクライマックス。

 

 

リンが期待していたのは激しい怒りでしたがローリーはしばらく茫然自失になった後…

 

 

「君は変わっても、僕は変わっていない。戦争がどんなものかも知らずにずっと農場で暮らしてた。敵の首を締め付け殺したこともない。だが君は、こんな僕を夫にするのは恥辱だって言うんだね

 

 

違うと言いかけたリンの首をローリーは力の限り締め付けました。そしてここで彼は自分がずっとディヴィッドに嫉妬していて気が狂いそうだった、リンを自分のものにできないなら誰にも渡さないと怒りを爆発させるのです。彼はもう制御を失った野獣でした。

 

 

「僕はもう2人も人間を殺してるんだ、3人目を殺すのに尻込みすると思うのか?」

 

ここでポアロ登場、リンは間一髪で助かるのですが…

 

 

 

で、事件解決やら何やらがいろいろあり(今回はモデルとなった人物の話がメインなのでこのへんの詳細は割愛します)

 

 

最後にリンはローリーを結婚相手に選ぶのです。ええ趣味しとるわ!!

 

いや普通自分の首を締めて殺しかけた男なんて絶対選ばないと思うんですよ。だって次いつ同じようなことになるかわからないじゃないですか。例えばこの先リンが誰か他の男性にくらっと来たり、はたまた色目を使われたりしたら、ローリーみたいな男性はブチギレ不可避でしょ。ちなみにローリーは2人も人間を殺したと言いましたが実際には自ら手を下したわけではなく両者とも過失致死でした。

 

 

「いけないよ、リン。僕は自分でもわかってる、君に安全を保証できない」

 

 

「そうかもしれないわね。でも、あなたが私の首を絞めながら私を自分のものにできないなら誰にも渡さないって言った時、私、あなたを愛してるってわかったの。…それに、私前からそうなんだけど。安全すぎる生活にはあんまり魅力を感じないのよね

 

 

ここで物語は終了なのですが、ローリーもやベぇけどリンも中々ぶっ飛んでるよね。

このラスト、賛否両論ありましたが私は物語的にすごくいいなと思って、このカップルにとても魅力を感じました。それでこんなシムを作りたいな〜と思って生まれたのがリンとマイだったわけ。(なんか全然違う方向に迷走してるけど…)

 

 

リンはそのままリンという名前をもらったのですが、ローリーは同名の自シムがいるし、リンという名前と並んだ時にしっくりくる名前がいいなと思い、「マイルズ」にするつもりだったところをリンと同じ二文字の「マイ」に変更したのでした。

 

というわけで、これがインスパイア元となった小説でした。

今回内容はかなり省いていますが、非常〜〜〜〜に!!面白いストーリーです。

 

(…広告ってこうやって使えばいいのか)

 

ご興味のある方は、是非読んでみてください!ラブ

 

にほんブログ村 ゲームブログ ザ・シムズシリーズへ
にほんブログ村