〜藤原 清蘭のプライベートな日記〜
△月◆日 はれ
僕はマスター・ヴァンパイアの願望を達成できない…
悔しい。世界最強のヴァンパイアになるつもりで頑張ってきたのに。
いろいろ考えたがなれないものは仕方ない。
僕がなれないなら、代わりにマスター・ヴァンパイアになれる誰かを見つけよう。
僕の意志を継ぐシムだ。慎重に選ばなければ。
負けん気が強く誇り高くて
肉体的にも強いシムがいい。
いかなる時も冷静沈着で
どんなことがあっても前を向ける
強い意志を持ったシムがいい。
ヒラメキッ
「お前に決めたぞ、菊池!!」
「お前の恋人に言っておけ、もう普通のシムと同じ時間は生きられないと…」
△月×日 かみなり
菊池は苦しそうだ。ふふふ、僕もヴァンパイアになる時ってあんな感じだったな。
あのお腹もげそうな感じ、なつかしー!(笑)
ところであの金髪のトラヴィスとかいう男、ずっと家にいるがなんでだ?
トイレに行っても何も出ないぞ!わはは!苦しんでるの見るのって楽しい(笑)
△月!日
成績が下がった。イライラして仕方がない。
別にそこまで渇いてはいないが…やってしまおうか…。
…以前の僕なら…
誰かの血を飲むたびに罪悪感で泣いてばかりいた…
だがもうそんなこともない!!
(これもおトクなヴァンパイアポイントで買った、感情が無になるパワーだ!!ヴァンパイアのみんなにおすすめ!)
…ああいう表情のシムを見ると
時々普通のシムに戻りたくなる。
-清蘭の日記は一旦ここで途切れている-
後日、菊池がついにヴァンパイアに!
何その顔のメイク。
でもファッションセンスが地獄じゃなくてよかった…って思いましたが
CAS画面開けて悲鳴上げましたね。
ヴァンパイアになるとみんなファッションセンス死ぬのなんなんですかね?
水着姿に至っては喧嘩売ってんのかコイツと思いました。
いくら人間やめたからってファッションセンスまでドブに捨てるのはやめて欲しいです。
そんなわけで、菊池は清蘭の意志を継いでヴァンパイアになりました。
目指すはマスター・ヴァンパイア。
清蘭から早速レクチャーを受けます。
清蘭はヴァンパイア化した後、カレブくんにレクチャーしてもらいましたね。
そんな彼が訓練する側に…感慨深いね。
「…とまあこんなところだ」
「なるほどー」
「ヘラヘラするな」
「まあ本やらネットやらで知識を得るのもいいが、実践が一番だ。今から外に出て、初めに見つけたシムの血を吸ってみると良い」
(よりによってこんなハゲたおっさん…どうせなら若い美男子が良かった…)
(シムの血?しかもこんなおっさんの?マズイに決まってる…)
じゅるるるる…
「…なんて美味しいんだ!この絶妙なコクと喉ごし!これさえあれば他の食べ物なんていらない!」
「フフン、美味しかっただろう」
「はい、とっても」
「お前はまだヴァンパイアになりたてだから大丈夫かもしれないが、これから先どんどん我慢が効かなくなってくるぞ。気をつけるんだな」
「はい」
(ハゲたおっさんの血でもあんなに美味しいのなら…)
(好きな人の血はどのくらい美味しいんだろう…)