先日のことです。

ドクドク
ヤバい、遂に僕の番だ!!皆さんもお分かりでしょう。そうです。自己紹介です。ここでの第一印象でこれから一年クラスに馴染めるかどうか決まります。気合いをいれて。さぁ、いくぞ!!

終わりました。どうやらここでやっていくことは出来そうにはありません。周りはドン引きです。声が裏がえったうえにテンパりすぎてまともに喋ることが出来ませんでした。僕の高校時代の「人間スピーカー」という異名も影を潜めて小さくなってしまいました。いいえ、身長がではありません。僕はけッッッッッッしてチビでは無いのです。

その休み時間。自己紹介で失態を犯したはずの僕に対して急に声をかけられました。
「なぁ君」
「な、なに?」
以外です。振り返ると女の子でした。いきなり春が到来の予感。大学を落としてくれやがった神様に感謝です。
「さっきBUMP好きって言ってたよな?」
「う、うん」
どうやら彼女もBUMPっ子のようです。久々に会うBUMPっ子に僕もテンションが上がります。
しかし、話すこと数分後。
「私、フジ君の誕生日にこれ食べてんねん」
そういって彼女が見せてくれたのはチョコレートでかかれたニコル(BUMP OF CHICKENのマスコットキャラクターみたいなもの)のケーキです。
前言撤回!!ヤバい!
神様はここでも僕に嫌がらせをします。
BUMP好きは、ただ純粋に曲やその歌詞を楽しむタイプとvo藤原基央をフジ君と呼び、BUMPを崇拝する通称「信者」と呼ばれるものに別れます。
どうやら彼女は後者のようです。
信者はフジ君を、フジ君の生き方を敬愛し、彼を汚すようなことがあれば容赦なく相手を殺します。
春の到来どころか、いきなり命の危機です。
早く休み時間が終わってくれないかと時計を見ます。「しめた!あと1分だ、上手く乗り切ろう」
思っていたことが、あまりの焦りから言葉に出てしまいました。(やってもうた長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2長音記号2)

こうして2度と彼女は僕の前には現れませんでした。