深いい話し
兄、徹
弟、和也
3つ年の離れた2人の血の繋がらない兄弟がいた。
和也は義理の父親、徹の実父にひどい仕打ちをうけてきた。
テストでいい点を取っても誉めてくれない。
父親のために何かをしても反応してくれない。
そのせいか、その息子の義理兄、徹のことも嫌っていた。
そんな和也を唯一慰めてくれるのは実の母である朋子であった。
和也は朋子のおかげでなんとか爆発せずに生活していられた。
徹が中学1年生の時である。
徹は身体が小さく学校でもいじめられる対象だった。
いつも身体のどこかに1つはアザをつけて家に帰った。
徹が
「どうしたんだ?」
と聞くと
「何でもねーよ」
とだけ言っていつものようにそれ以上は何も話さず朝を迎えた。
その日も和也はアザをつけて帰ってきた。
それから30分後ぐらいに徹も帰ってきた。
「お前、いじめられてんだろ?」
と徹が聞くと
「お前には関係ねーだろ!!」
ついに気持ちを抑え切れなくなった和也は徹に殴りかかった。
徹も身体はかなり細く、ケンカは苦手な方だった。
だが3つも年の離れた相手にかなうはずもなくあっけなく倒された。
和也は泣きながら
「何で俺だけこんな目に..。お前にも勝てないなんて」
すると徹はこう言った。
「お前が俺に勝てるわけねーだろ!!お前を守るために毎日鍛えてんだから!!お前に負けたら意味ねーだろうが!!」
その日以来、和也はいじめられなくなった。
いつのまにか身体もがっちりしてきた徹の頬には、バンソウコウがはってあった。