吉田秋生さんの『海街diary』を読みました。


鎌倉で暮らす異母四姉妹の物語。


交わされる会話が体温を持っているからか、他愛ないやりとりでさえつるりと読み進められない。人と人の凸凹が転がって、ぶつかったりストンと嵌ったり、人に泣き、人に支えられ、人を愛していく。それは、時にとことん無情で、無限大だったりする。


ふいに強さを持って放たれる不器用なやさしさが、心のひだひだに入り込んできてずっと鼻の奥がつーんとした状態で読み進みました。


生きていく以上、どんなことも丸っと受け止めてそこにある幸せを自覚していく責任があるんだね。とにかく味方でいよう。根拠も理由もなんだか不明だけれど、大好きな人や大切な人の味方でいようと強く思ったのでした。


『海街diary1 蝉時雨のやむ頃』
『海街diary2 真昼の月』
『海街diary3 陽のあたる坂道』
『海街diary4 帰れないふたり』
『海街diary5 群青』
『海街diary6 四月になれば彼女は』
『海街diary7 あの日の青空』
『海街diary8 恋と巡礼』
『海街diary9 行ってくる』


ありがとうございます。