『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)を鑑賞しました。


ヨーロッパの高級ホテル“グランド・ブタペスト・ホテル”。ここで働き始めたベルボーイと、長くここに勤めるベテランのコンシェルジュが、このホテルに隠された謎と、起こる事件を解決する物語。


起こった事件や背景に反比例するかのように、ホテルの内装や外観が可愛らしいのです。ちょっとどぎつく映りそうだけど、嫌悪感はまるでありませんでした。色という色が全部ファンシー。視点変えれば雪深い極寒のヨーロッパだったりして、その対比がまたおもしろい。


交わされる会話やシーンの転換、間でさえも心地よいテンポで進んでいきます。決して明るい話題でもないし、結構深刻そうなことが起こっているのだけれど、眉間にしわを寄せずに観ていました。


カラフルで、リズミカルで、シニカルで、コミカルで、ドラマティック。


この全部が絶妙にブレンドされていて、あっちに行ったり、こっちに行ったりしながら、絡んだり掛け違えたりしたミステリーがほどけていくのは気持ちが良かったです。


何度かチャンスはあったものの、うまく掴めず上映中は映画館には行けませんでした。それを知っていた旦那さまからDVDのプレゼント。思いもしていなかったから、びっくりでうれしい。


ありがとうございます。