2015年4月24日引地洋輔ソロ公演『コードH ~リモコン~』@表参道GROUNDに参加しました。



前回の公演から4年ぶり。正直、まさかこんなに待つことになるとは思ってなかったので、前回公演に参加できず抱いていた寂しさはかなり大きく膨らんでいました。やっとやっとのコードHです。


公演に関して事前にわかっていたことは“リモコン”に焦点を絞った内容であること。そして、未発表曲が大半であること。


リモコン??


予習も予測もできないままで、期待よりも少しだけ上回った緊張感を抱えたまんま、ただひたすらに当日を待ちました。


確かにライブなんだけれど、ライブというだけでは言い足りない。一人芝居の要素は満載なんだけれど、一人芝居というだけでも言葉が足りない。“ソロ公演”って、言い得ているなぁ、と思いました。洋輔さんの中に生まれて育てた想いや考えを、言葉と音楽と洋輔さんの身体を借りる誰かと、そして洋輔さん自身が鮮やかにステージの上で繰り広げるのです。


リモコンを“離れてるのに気持ちを届けてくれるもの”っていう素敵な定義付けをしておきながら、それでも直接会うことが大事“会える時に会いに行こう”と歌う。一見シニカルなんだけど、頭の中で生まれたことも、ちゃんと気持ちを通ってきてるので、お話があちこち回って帰結するところがあったかいんですよね。


いっぱい歌ってくれて嬉しかったです。歌声はもちろんですが、やっぱり言葉が好きだなぁ、としみじみと。柔らかいんだけれど、まっすぐに感情の深いところを射抜く感じ。


お話を展開して行く、その一つ一つが楽しくて、ずっと笑って過ごしていたはずなのに、気づいたら気持ちがじーんと熱くしびれていました。そして、なぜだか時間が経つほどに強くなっています。


すごいですし、さすがですし、ちょっとずるいです。


もっともっとどんどん公演を開催して欲しいと欲張りに思ってしまいますが、これは、洋輔さん自身が何かや誰かと目があって、ビビビッと頭と心に響かないと生まれないのだろうなぁ、と納得したりしています。ずっとでも待つ気持ち満々で。


すごいすごい楽しかったです。素敵な公演を、本当にどうもありがとうございます。


追伸 : 行きたくて、でもいろんな事情で手を伸ばす前に諦めた前回の公演。幻かと諦めていたら、今回、上演台本として蘇らせてくださいました。大好きな言葉がこんな近くに。
本当にありがとうございます。