2014年1月31日・2014年2月2日RAG FAIR『Raggege』@サンシャイン劇場に参加しました。




この公演の発表があったのが2013年4月。おそらく、私史上最速で鬼を笑わせて翌年に想いを馳せました。7月にチケットを手にしてからは、何度も何度も確認して鬼と一緒に笑っていました。


途中、大きなお知らせもあって。6人それぞれが自分の人生を前に歩いていく中で、次に出す一歩がRAG FAIRという道の上にはないというメンバーの言葉。自分は自分の気持ちに正直に、前に歩める道を選びました。過去形で綴られた言葉で、私たちはRAG FAIRさんの形が変わったことを知りました。


6人のRAG FAIRさんが、5人のRAG FAIRさんに。


昨年10月、定例残業期まっただ中に開催された『CIRCLE TOUR ~UTAMATURI 2013~』@クラブダイアモンド。遅刻して参加したそのライブで、私は初めて5人のRAG FAIRさんと対面しました。


あっ、楽しい。


大丈夫、好き。心配ない。


素直に思いました。


明けて迎えた2014年。いろんな所で発せられるメンバーの言葉でカウントダウンをし、いよいよ迎えた当日はなぜだか私の方が緊張いっぱいで会場に向かいました。


自身の名前を役名に持ち、史実に基づいた物語を演じる。繰り広げられるのは、RAG FAIRさん演じるアカペラグループ“RAG FAIR”のこれまでと、これから、そして、今。発せられる台詞には、演出以上の想いが込められていました。フィクションでありノンフィクション。台詞であり真意である言葉たち。いろんな気持ちを宿したまんま会場に足を運んだ人も多い中で、その受け取り方を全部こちらに委ねてくれたのは、RAG FAIRさんのやさしさであり、強さであると感じました。


劇中のライブシーンでは、RAG FAIRさんのオリジナル曲をたくさん歌ってくれました。聴きたいと思っていた曲ばかり。決して6人のRAG FAIRをなぞって埋めようとはしてくれてなくて。それが、とっても心強かったし、嬉しかったです。


5本のレールにどこまでも続いてくメロディー。彼らは音符なのかも…って。RAG FAIRという五線譜の上を、あっちに行ったり、こっちに来たり、自由自在に遊び踊りながら素敵な歌声を奏でる。遊びの幅が広がったのかな、なんて漠然と思ったりもしました。


構成・演出として、THE CONVOY SHOWの今村 ねずみさんを迎えて“アカペラ×舞台×ダンス”と肩書きを掲げたこのステージは、5人には5人のRAG FAIRがあるよ、っていう可能性に対する挑戦であり、6人のRAG FAIRを否定することも隠すこともなく、全部抱えて前に進むという決意であり、まだまだ旅を続けますがどうですか、と私たちに差し出してくれた手なのだと思っています。


「僕はRAG FAIRにいかされている」って劇中の台詞に、改めてメンバー1人1人の表情を見つめてみる。そこには、活き活きと息づいてる全員の愛おしい顔がありました。そして、同時に私はRAG FAIRさんに生かされているんだと実感しました。出逢ってから、ずっと毎日楽しいんですよ。出逢えて良かった、って誇らしく思えるくらいしあわせです。


31日は、お友達と。たまたまつけたテレビでライブ中継をしていて、RAG FAIRさんが好きと言っていた友達にメールしたんです。「ちょっと気になるんだけどCD持ってたりする??」「もちろん!!」の返信の後、ありったけのCDとDVDが運び込まれて。どっさり借りた歌声で、私の気持ちは動き始めたんだよね。今、彼女とのおデートのほとんどがライブになっていて。こんなにどっぷり。不思議だね。ありがとね。


千秋楽は、好きって言う気持ちで繋がったお仲間さまと。もちろん、先のお友達も一緒です。早い時間に幕を閉じたので、打ち上げのお食事会を。私よりもずっと長い時間彼らとともに歩いてきた人たちのその想い。このステージのこと。そして、見据えるのはこの先の彼らの姿。みんな躊躇うことなくその手を握り返していましたね。なんて頼もしい。ありがとう。


一年弱という長い期間、彼らを見つめ一人一人の個性を熟知した上で、その魅力を最大限に生かした演出をしてくださった今村 ねずみさんにも感謝でいっぱいです。その、どこをとっても彼らの人間臭さは消えず、惹かれたまんまの彼らはやっぱり格好良かったです。ありがとうございます。


結局、大好きを感じるステージでした。メンバー1人1人がちゃんと出逢って向き合って、RAG FAIRを創ってくれて。観客席からは決して見えることないいろんなことを乗り越えて、RAG FAIRの道を繋いでくれて。そしてそのすべてを丸ごと抱えて、RAG FAIRの道を前に続けてくれる決断をしてくれて。


RAG FAIRさん、本当にどうもありがとうございます。


今回、『Raggage』というステージのテーマソングとして『Raggage』を発表してくれました。物質的なモノに気持ちを寄せるのは、ちょっと陳腐に映るかもしれませんが、RAG FAIRさんの曲が形になること、RAG FAIRさんの新曲を手にすることができること、プレイリストにRAG FAIRさんの曲が増えて、毎日近くにいてくれること、それがこんなに嬉しいなんて。ありがとうございます。


5人のRAG FAIRさんの旅は始まりました。焦らず、先を決めつけず、気持ちを合わせて前に進む旅。


ついて行ったら、きっと楽しいことがあるよね。だから私は楽しみに待ってみようと思います。握った手だけは離さずに。


無茶は、いつだってできるようにしておきます。