いよいよ本当に暮れ行く2011年、いつものように私にとってのこの一年を漢字一字で表そうと師走の半ばから頭の中で総括準備をしていました。いろいろ思い返しながらも、今年はなぜかとても迷いなかなか決められませんでした。ぎりぎりで出た答えは『好』。決めかねていた数個ではない、いきなりの帰結に自分でもびっくりしています。


体感として長かったなぁ…という印象。1ヵ月30日、12ヵ月で365日もあったらそれはこのぐらいのボリュームにもなりますよねぇ…って感じ。正直今年のお正月の光景があんまり鮮やかに思い出せません。あれから3年くらい経ったみたい。


一年前のこの頃心配していた職場のどどーんはプロローグに過ぎず、その後報告された内容に私達の部署はばったばったすることになったんです。何度となく話し合っては形を造り、形を崩されまた話し合い、なんとか形を作りまた崩されて。話して、悩んで、話して、迷って、話して、やっと一同一致で探り出した道を歩き出した途端生じる不都合に、何度地図を書き重ねたことでしょうか。人手不足はコミュニケーションでカバーしようとばかりに、とにかく話し合いました。おかげで今では代名詞でのやりとりでも充分に伝わるほどに。一人一人が大切な部署の一員であることを自覚し、コミュニケーションを蜜に取ることでそれぞれの間に生まれた信頼関係。おかげでなんとか前に足を出して来れたように思います。ありがとうです。


大きな地震がありました。職場も揺れ、情報を収集していた上司に告げられた「地震で東北が大変みたいだから今すぐ実家に連絡してみなさい」。あの時の表情は忘れられません。なかなか繋がらなかった電話。東京に住む妹に仲介してもらおうと連絡するも繋がらない状態で。そこでやっと、この地震がかなり大きく広範囲なもので東京も大変だったのだと知りました。幸いその日のうちに実家とも妹とも無事の連絡が取れましたが、まさか、自分の人生の中で「みんな生きてます。取り急ぎ報告まで。」と、絵文字も色もないメールを交わすことになるとは思ってもみませんでした。


情報が錯綜する不安の中で、心ない言葉ばかりを耳に捕らえることもありました。でも、地元の友人知人も、今近くにいてくれてる友人知人もみんな強くてやさしかったんです。ありがとね。なんにもできなくてホント申し訳なかったです。


もはや何らためらうこともなく好きと言ってずーっと聴いていたRAG FAIRさんとズボンドズボンさんが、今よりもっとパワーアップしたRAG FAIRさんでありズボンドズボンさんであるためにお休みに入ったのも今年でした。参加できたお休み前のあのライブは本当に素晴らしかったです。ありがとうございます。


2011年の初めに『観たい・聴きたい・感じたい』と掲げたわりには、自分のお楽しみを見送ることが多かった年でもありました。フィクションよりは現実に目が向いてしまい、小説の頁は結局めくれないまんまでした。気持ちの動くお芝居やライブも不思議と諦めざるを得ない状況が続きました。


そんな中でも、夏に参加させて頂いたTTREさんのファンクラブイベントと、秋に参加させて頂いたLove Diaryさんのライブは私にとっては特別でした。もう、楽しいのと、尊敬と。鎧のように纏っていた不自然な力はするりと抜け、素の気持ちのまんまで笑える元気をいっぱいもらいました。ありがとうございます。


勢いで手を繋いだiPod nanoさんには、大好きな音楽たちだけを詰め込んで毎日一緒。大切な宝物です。ツボを心得たシャッフルぶりは天晴れ。ありがとさん。


お家に帰ってもお仕事で絡まった頭の中のぐるぐるを解いたり、宿題をしたり。旦那さまには本当にご迷惑をお掛けしました。いろんなこと、全部笑い話にしてくれてありがと。何度も気持ち救われました。


職場のみなさん。
両親と妹。
地元の友人知人たちと今近くにいてくれる友人知人たち。
RAG FAIRさんとズボンドズボンさん。
TTREさんとLove Diaryさん。
お友達さまとお仲間さま。
旦那さま。
そして、私の出会った大切なみなさま。
自分の生まれ育った日本という国も。


今、迷うことなく大好きです。


ありがとうがとっても大きくて強かったのと、もう何度となくありがとうと思ったその気持ちが、そのまま好きに繋がって行ったのだと思います。


2011年、『好』。
ちょっと感情的ではありますが、そんな風に想いが辿り着いた今、長く感じたこの一年も私にとっては大切な時間だったんだと思えます。ちゃんと気持ちが動いてたんだ。


大好きなみなさま、本当にありがとうございました。


どうぞ、穏やかに良いお年をお迎え下さい。