10月17日『あいちトリエンナーレ2010』へと行ってきました。


名古屋市の中心部で行われているアートの祭典、トリエンナーレとは3年に1度開催される国際美術展覧会のことだそうで愛知県では今年2010年を皮きりに3年毎にこのお祭りを開催していく予定なんだとか。第1回目のテーマは『都市の祝祭 Arts and Cities』。主な会場となるのは愛知芸術文化センター・名古屋市美術館・長者町会場・納屋橋会場などですが、今回はその中から愛知芸術文化センターと長者町会場をピックアップしていざ出発です。


家を出て駅まで向かう間に日が射してきてちょっと嬉しい。


最初に訪れたのは愛知芸術文化センターの会場。日曜日のお昼間だからか思っていたよりも家族連れが多く、思っていたよりも小さな子供たちがいっぱいでした。あんなにキャーキャーにぎやかな美術展は初めてかも知れません。現代アートは創り上げる方も独創的ですがそれを受け取る私達のスタイルも自由で、どんな角度からでもどんな視点からでも鑑賞して下さいね、と言ってくれているかのような大振りで贅沢な展示法に人の流れも鑑賞位置も入り乱れ最初はちょっと戸惑ったりもしました。


“何か楽しいぞ”っていうものに子供たちは敏感で反応が素直でしたね。芸術は感じるものだ、って思っていても、“これは何だろう??”とか、“作者は何を伝えたいんだろう??”とかついつい頭を通しちゃうから感動するのがワンテンポ遅れちゃうんだなぁ、私。


その後、お祭り気分を高めるためにベロタクシーに乗ってみようかと乗り場まで行ってみましたが、時間的な問題もあり断念。まぁ、距離はそれ程でもないので歩いて長者町会場へ移動しました。


一つの建物の中に作品が並べられている愛知芸術文化センターと違って、長者町会場は町の中のいくつかのビルや建物を使って作品が並べられています。頂いた地図を片手に点在する展示場所を目指します。


夕暮れが近づいて来てるからか、場所柄かこちらは家族連れよりも若い人たちの姿が多かったですね。そして、すごい人!!長蛇の列があちこちにできてました。旦那さまナビに付いて列のない展示場所をさくりさくりと回ります。


自由度とポップさはこちらの会場の方が高い気がしました。一つの会場を観た後だからか街の醸し出す気負わない雰囲気からかすっかり肩の力を抜いて鑑賞できた気がします。瞬間的に“なんかおもしろい!!”とか、“なんだかすごいよ!!”とか、“なんだかよくわからん!!”とか無責任にいちいち反応。頭を通さない術がいつの間にか身についたのでしょうか。街を歩きながら建物から建物へ渡り歩く間にもビルの壁などにアートがちらり、それを見つけて歩くのも宝探しみたいで楽しかったです。


結局長蛇の列には参加せずスルー。それでも充分堪能できましたし、お時間もいい感じになってきたので会場を後にしました。


芸術の秋、っていうわりにはよく歩きましたね。でもこんな形でウォーキングが常にできたら楽しいでしょうね。今月いっぱいで幕を閉じるこの祭典の残りの時間に予定を合わせて全会場をなんとか回ろうとするよりも、3年後もまた同じように…いや、もっと熱い気持ちで街ごと一緒にこのお祭りが盛り上がれたらいいなぁ、って思ってます。


ありがとうございます。