“あいちトリエンナーレ2010プレイベント”が開催されている長者町をのんびりとお散歩。ホント、空と風が気持ち良くってどんどん歩ける。古い繊維街の、そのまんまの建物にアーチストさんが芸術という命を吹き込む。残念ながら、まだまだ街ごと熱い…って感じではありませんでしたが雰囲気だけは伝わって来ましたよ。


にこにこのまま足は次へと向かいます。


『放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち』@愛知県美術館。これも“あいちトリエンナーレ2010プレイベント”です。一点一点がとても大きい師である櫃田伸也さんの作品。並ぶ抽象的な絵に感じたのは色。上手く言えないのだけれど、なんだか懐かしくなる色使い。学校のグラウンドとか風のにおいとかふわっと一瞬甦る。
好みでいうと、お弟子さんたちの作品の方が気持ちに合う。解りやすいのがいいみたいです、今の私には。奈良美智さんの作品も数点並んでました。いろいろありましたが、人を描いているのがいいな、やっぱり奈良美智さんは。


その後、会場を移し『絵本創作プラスワン 第29回私の絵本展』へ。9人の絵本作家さんの原画を展示していました。小さいギャラリーですごく静かに開催されいましたが、その雰囲気までが演出のようですごい楽しかったです。9点9色、全部雰囲気が違う。一作品ずつ絵の感じが変わるたびにその世界に入り込める。…絵本って不思議。やっぱりいいね。改めてそう感じます。


さらに会場を移しまして『第94回 二科展』へ。時間が時間だったので、若干足早に回ることに…しては作品数が多い!!…そりゃ、そうか。画家さんが一点ずつ変わる訳ですし、共通のテーマがある訳ではないので、隣に移るたび切り替わる世界。ここにきてやっと絵を観ている実感と楽しさが出てきました(笑)流れるように観る中で無意識に湧く“あっ、これ好きかも”が心地好い。後戻りできない状況から、まさに一期一会の出会いとなりました。最後の最後に観たイラストとデザインの作品たちが今日の私のツボにはジャストフィットでした。しつこいようですが、ホント解りやすいのがいいみたいです、今の私には(笑)


慌ただしく出掛けた割には上手く回れた秋散歩、うん、満足満足。


ありがとうございます。