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Pleasant Designのブログ

広島を中心として、周辺環境の自然を利用し、
科学的に分析して、快適な住まいをご提案します。
ファイナンシャルプランナーとして、
イニシャルコストだけではなく、ランニングコストも
トータルで本当は何が大切なのかをご提案します。

昨日、YKKap(サッシメーカー)のシンポジウムに行き、
東大の前准教授のお話を聞きました。

とても面白いお話をする方で有名な先生で、会場は笑いに包まれていました。
ただ、私にはとても笑えないお話も・・・

「住宅設計者が暑さ寒さで要望を満たさなければ、逮捕されるかも?」
というジョークです。

これは現実になるのじゃないかと本当に思います。

よく断熱気密嫌いの工務店さんとお話していると
こんな話をよく聞きます。

「断熱気密なんかしなくても、俺が作った家は思ったより寒くない!」


上記のスライドは時々、講師をするときに使うものです。
「思ったより寒くない」という工務店のおやじは、自ら現場に行き作業もする筋肉隆々の職人肌の方(左)、
しかし、家に長くいるのは筋肉量(代謝)が少ない女性。
つまり、工務店のおやじがいう「寒くない」なんて全く信用できないということです。

その結果が顕著にデータ出ています。


これは家づくり前後のアンケートですが、
注文住宅ではもちろん好みの間取りや収納が取れるので、
満足度が高いことが見て取れます。
しかしながら、「夏涼しく冬暖かい家」に関しては満足度が極端に低い。

昨日、前先生がお話されていて、腑に落ちましたが、
「間取りや収納などは素人のお客様でも良し悪しがわかる、
でも断熱性能は素人にはわからないからプロに任せるしかない」

「プロ」に任せた結果、満足度が低くなっているというわけです。

残念ながら「プロ」にもいろいろな方がいます。
前述の「断熱気密なんていらない」と言われる方の多くは
伝統建築を重んじている方たちです。
その方達が大反対している2020年の省エネ義務化は
伝統建築の大屋根に200ミリの断熱を入れ、床と真壁に厚みいっぱいの断熱、
窓はペアガラスにすれば、簡単にクリアできる基準です。
それを拒否し続ける理由がよくわかりません。

私は変化のしない「伝統」はもはや「伝統」になりえないと思いますが・・・
とにかく、2020年に省エネ基準を満たしていない住宅は
おそらく「既存不適格建築物」とされ、ローン控除も受けれない
資産価値の低い建築物になってしましますので、
家づくりのパートナー選びはあなたの要望を本当に満たしてくれるか判断する力をつけましょう!

さて、実は前先生のお話を聞く機会が実は来週7月21日(火)にもあります。
昨日、聞き逃した方はぜひこの機会をお見逃しなく!


一般の参加者の皆様にはレモンの会の女性陣が苦労して作った小冊子をプレゼント致します!


難しい話がとてもわかり易く表現出来ている小冊子なので、
ぜひGETしてください。
今回ご参加いただけなくても、レモンの会会員にお問い合わせいただければ、
プレゼントいたします。