最近、ネット上で、
「ハウスメーカーの家づくりはだめだ!!!」
「工務店の家づくりはだめだ!!!」
「設計事務所の家づくりはだめだ!!!」
というような話を聞いたり、
「あのハウスメーカーの仕様はすさまじいので、
もう工務店は太刀打ちできない」などとよくみます。
私も実は昔はそのようなことをよく思っていました。
でもそんな投稿を私がしたとき、
建設業界ではないFBの友人が、
「ハウスメーカーがいいとか悪いとか、
よくわからないけど、私は川端さんを応援するよ!」
といっていただき、感謝しながらも恥ずかしいことをしたと思いました。
一般の人からすれば、
ハウスメーカーがいいとか工務店がいいとかではなく、
「納得できるいい家」がほしいだけだと思います。
まず、誤解をといたほうがいいと思います。
私は独立後、インスペクションの仕事を通じて、
工務店、ハウスメーカーいろんなお家を見させていただきました。
その経験を通じて、工務店がよくて、ハウスメーカーが悪いということもなく、
その逆もありません。
ただ、そこには良い事例と悪い事例という判断しかなく、
要するに工務店の中に良いところもあれば、悪いところもありますし、
ハウスメーカーの中にも同様に混在しています。
個々の例をあげると問題なので、
過去にあった私がこれはいけないと思った事例を紹介すると
「工務店」
請負契約書もなく施工、増減工事でトラブル
「ハウスメーカー(不動産系)」
瑕疵保険ではなく、供託金のためか地盤調査報告書がない
こういうふうに書くと、
うちはそんなことをしないと言われると思いますが、
実務者が作っている「工務店vsハウスメーカー」という
メガネからみると、消費者はこういってことも含めて、
工務店、ハウスメーカーと見ます。
時々、お客さんに良い作り手の選び方を聞かれますが、
私はいつも次の様に答えます。
「良いことだけではなく、デメリットを伝える人」
自分の弱点を知っている人はそれを改善しようとするので、
常に成長していく人だと思います。
そういう人と家づくりをすると安心だと思います。
あ、vs設計事務所を忘れていましたね。
私も一応設計事務所でした。(笑)
設計事務所のオススメは「作品」を作らない人ですね。
先日、中村好文さんのお話をお聞きしましたが、
家は「作品」ではないと言われていて共感しました。
結局は信頼関係を築くことが大事で、
その上でのプランや性能ですからね。
そこを間違えずに仕事をしたいと思います。
最近急上昇のハウスメーカーがすべての住み手に
満足される家が提供できるのであれば、すばらしいことじゃないですか。
私は喜んで、新築はお任せして、リノベーションに専念いたします。