「100%再生可能へ 欧州のエネルギー自立地域」の著者である
滝川薫さんのお話がきけると思い、勇んでいってきたのですが・・・・
満席になるかと思えば、空席も目立つ、少し寂しいシンポジウムでした。。
滝川さんの話も大変、おもしろく、やはり、本を読んで実際にお話を聞くと
より理解が深まり、有意義だと感じる一方、これをどう活かしていくかが、
参加者の方も含めての課題だと強く思います。
もう一つ、課題だと感じたことがあります。
講演をされた方の中に、広島工業大学の清田教授がいらしたのですが、
面白い研究テーマを発表されていました。
広島では有名な「夕凪」があります。
瀬戸内に面する広島では夕方5時にピタっと風がやむのですが、
清田教授のゼミのの生徒が、5チームにわかれ、
同時刻に東西を横断し、温度データととったそうです。
ちょっと、ローカルトークになりますが、
宇品から白島へ抜けては低い気温を示す、
青いマークがつづき、風が抜けていることがわかります。
しかし、舟入・中広通りは
横川付近で赤いマークで止まります。
清田教授の見解としては、
JR線が白島からぬける祇園新道は高架になっているが、
横川付近は昔ながらの土のう線路になっているため風が抜けにくいという
お話でした。
広島は冬の寒さ対策だけではなく、
夏の暑さ対策も大切です。
ですが、私たち実務者が手に入る風のデータは
局地的でデータも少なく、近隣の住まい手に聞くのがやっとです。
今回のように街を横断するなんて、
なかなかできず、大学ならではの研究だと思います。
滝川さんの話にもどりますが、
どんなことも最初の研究・調査がお金も時間もかかります。
そこを官民+研究者が協力することが
省エネでエネルギー自立になる近道になると思います。
ぜひ、そういったネットワークを構築したいものです。