高気密高断熱の誤解 | Pleasant Designのブログ

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広島を中心として、周辺環境の自然を利用し、
科学的に分析して、快適な住まいをご提案します。
ファイナンシャルプランナーとして、
イニシャルコストだけではなく、ランニングコストも
トータルで本当は何が大切なのかをご提案します。

今日、定例の打ち合わせでのヒトコマ。

「病院に入院したとき、最初は早く退院したいと思ったが、
 パジャマだけでどこにいっても熱くも寒くもなく、
 3食据え膳、上膳で退院したくなくなった。
 快適性を突き詰めると人間だめになる。
 
 高断熱住宅の究極は窓をなくすこと。
 でも広島には温暖な瀬戸内気候と風がある。
 窓があるからこそ、広島の家は活きる」

典型的な高気密高断熱住宅の誤解だと思います。

いや、「パッシブデザイン」がまだまだ普及していないということでしょうか。

パッシブデザインの手法は以下です。
1.周辺環境を読み取り、どこから風がふき、どのように太陽が動くかを見る
2.その周辺環境を最大限活かすために、窓の位置や建物の形状を設計する
3.設計にて得た涼と暖を最大限活かすために地域性を考慮しながら、
家の気密と断熱性を高める
4.その家の性能を緻密にシュミレーションし、不足する部分を補うために
省エネルギー設備にて、冷暖房を行う。
5.その上にお客様の要望に合わせて、創エネ設備を検討する

高気密高断熱住宅はいい家をつくるための過程の一つに過ぎません。

「窓があるから広島の家は活きる」は私も大賛同です (^^)

パッシブデザインは空調により、人工的に作られた快適性ではありません。

でも、「人間がダメになる」という表現は部分的には理解できます。

それは快適性の良い家の住人は、家からあまり出なくなるという傾向があるからです。
でも、怠惰になるわけではありません。
パッシブデザインの快適性を知った人は忙しいです。
グリーンカーテンを作ったり、天候によりカーテンを開け閉めしたりと・・

「パッシブな住まいで、アクティブな暮らし」

なにより、健康があるからこそ、様々な活動が出来るわけですから。

しかし、悪者にならない窓をぜひ、作って欲しいものです。。