米国の現職大統領が広島を訪れた日
本日、世界で唯一、原爆を投下した国の現職の大統領のオバマ氏が、被爆地である広島を訪れた。
歴史的な日となった。
オバマ氏は広島に訪れる意欲を以前から持っていた。
そのタイミングを見計らっていた。
日本の国民、広島市民が、現職の米国の大統領が広島に訪れることに反発するのではないかと、オバマ氏は懸念していたのではないか。
そして、米国国内での、広島訪問の批判も懸念していた。
オバマ氏は日本と米国の広島訪問の反応を見るために、キャロライン・ケネディ駐日大使、ケリー国務長官を広島に訪問させ、日本と米国の世論の反応を見ていた。
日米両国とも、ケネディ大使、ケリー長官の広島訪問に批判的な反応はしなかった。
ケリー長官には、オバマ氏が広島に訪れるべきだと言わせた。
米国内の世論も、オバマ氏の広島訪問を後押しした。
機は熟した。
もう一つ、米国大統領の広島訪問を実現させた要因は、オバマ氏が白人でなく、黒人であったということ。
もし、白人の大統領だったら、広島訪問は実現しなかったかもしれない。
広島・長崎に原爆を落としたのは、人種としては、白人だった。
黒人であるオバマ氏は、白人の米国人とは一歩離れた立場にある。
米国内においては、黒人は白人に差別された被害者であり、白人が投下した原爆の被害者と、対白人という関係性においては、オバマ氏は、日本人と、被爆者に対しては、情が通じる部分があったのではないか。
広島でのオバマ氏のスピーチでは謝罪の言葉はなかった。
被爆者の多くは謝罪は求めていなかった。
オバマ氏のスピーチは、当初は5分程度だと思われていたが、17分に及ぶスピーチになった。
そして、二人の被爆者と言葉を交わした。
被爆者と言葉を交わすことは、広島訪問直前まで公表されてはいなかった。
オバマ氏と被爆者の対面で、驚くようなシーンがあった。
感極まって涙を流した被爆者の一人の肩をオバマ氏が抱いた。
このシーンは、米国と、被爆者の和解の象徴のようであった。
被爆者と、オバマ氏がお互いの肩を抱き合ったシーンを米国民はどのようにとらえたのか。
そして、反日国家を含めて、諸外国はどのように見たのか。
かつての敵を許し、共に手を取り合い、世界平和に貢献する。
日本とは、そういう国であることを世界に発信したのである。