生き抜いてこそ
『豊饒の海』の第二部、『奔馬』は、飯沼勲率いる、十数名の、少年たちが、財界の要人、政治家を殺害する事を計画する内容だと理解している。
ふつうに考えれば、これは、テロということになる。
腐った社会の根源たる人物を殺害すれば、この世界は清められると思っていたようだ。
この計画がうまくいったとしても、この世界が浄化されることはない。
この計画は、実行に移される前に、発覚して、飯沼勲は逮捕される。
今は、そこまで、読みすすめている。
自分としては、比較的、集中して読んでいるつもりだ。
割腹自決することが美しい死だと思っているらしい。
三島由紀夫は、それを実行した。
割腹自決すると、そのあとに残された家族はどうなるとか、まわりの人間にどれだけの迷惑をかけるとか、そういうことは考えてはいないはず。
自己満足のために、周りの人間を巻き込むべきではない。
自己主張をしたいのであれば、生き抜くべき。
今、三島由紀夫が生きていたら、政党を結成して、政界に進出しているだろうか。