源氏物語総括 『宇治十帖』
源氏物語の総括的な感想などを書いていきたいと思います。
ほぼ、五か月かかって読んだので、第一巻などは内容を忘れかけているのですが、思い出しながら書いてみたいと思います。
まず、覚えているところから書いてみます。
いわゆる、『宇治十帖』といわれている部分に関して。
この部分は物語のストーリーがそれ以前のものに比べて、理解しやすかったように思えます。
ただ、単に、与謝野晶子の現代訳の源氏物語に慣れただけなのかも知れないですが、ストーリーとしての一貫性はあったように思えます。
貴女というものは、おそらく、一日中御簾に隠れて、薄暗い部屋の中で、ほとんど何もせずに、体も動かすことなく、煩悶をしていたのだろうと思います。
何も仕事らしいものもせずに、一日中、あまり身体を動かすこともなく暗い部屋の中に閉じこもっているというのは、身体的には不健康で、精神的にも不健全だろうと思います。
身体的な病気というよりは、精神的な状態が、身体的病気を引き起こして、なんとなく身体の具合が悪いという状態から、死に至るということはありえただろうと思います。
あまりにも煩悶をするために、鬱的状態のような精神的疾患に陥って、拒食症的状態になって、、身体的な病気を発症して死に至ったり、あるいは、短絡的に自殺行為に走るということはありえただろうと思います。
浮舟は煩悶の末、自殺を試みたけれど、死に切れず、命を助けられて尼となるのですが、この浮舟の物語は、どうも途中で終わっているような感じがします。
もしかしたら、『夢浮橋』以後の物語があってもいいのではないかと思わせるような唐突な終わり方です。
源氏物語の作者は複数いたのではないかという疑念はあります。
ただ、『宇治十帖』の部分に関しては、一人の女性の作者が書いたのではないかと思われます。
ただし、その女性が紫式部であったとは限らない。
たぶん、別人だろうと思われます。