『ハナレイ・ベイ』 村上春樹 | 創作ラボ2

『ハナレイ・ベイ』 村上春樹

今、また、村上春樹の短編集の、『東京奇譚集』を読み始めた。


その中に、『ハナレイ・ベイ』という短編がある。


サーファーの息子が鮫に噛まれて亡くなった母親の話。


たとえば、同じ設定で、片岡義男が書いたとしたら、ずいぶんと、雰囲気の違うものになっていただろうと思う。


片岡義男がどういう作家なのか知らない人は、ネット上で調べてください。



村上春樹の小説は、饒舌過ぎるように思う。


人物の内面は、ことさらに描かなくても、人物の指先の動き、目の動き、脚の動き、その場の空気で分かる。


おなかいっぱいなのに、次から次と料理が出されても食べられるものではない。


料理は、ほどよいボリュームでおいしいということが分かれば充分。


小説もそうあってもいいだろうと思う。


短編の名手の片岡義男なら、適度なボリュームで、『ハナレイ・ベイ』を料理するはずだ。