川端康成 『古都』を読む | 創作ラボ2

川端康成 『古都』を読む

ほんの少しずつですが、読みすすんで、川端康成の、『古都』を読み終えました。


川端康成の本は、何か読んでいるはずなのですが、記憶がありません。


『古都』は京都が舞台です。


双子の一人が捨て子になって、そこの子は呉服問屋に拾われて、お嬢様として裕福な生活をしている。


双子のもう一人は、北山で、裕福ではない暮らしをしている。


その双子の姉妹がある時に出会って、お互いが双子の姉妹であることが分かる。


姉妹は、一晩だけいっしょに、呉服問屋の家で寝る。


双子の一人は、北山に帰って行く。


分かりやすい、美しい日本語で書かれている。


読みやすいけど、歯ごたえはあまりない。


でも、とても切ない。


京都の歳時記の案内のような気もする。


とくに何か、大きな出来事を描くわけではなくて、日常の情景を丁寧に、美しい日本語で書いていけば、きちんと文学になるということだろう。


物語の進み具合が、けっこう、速い。


同じ場面で、無駄に時間がすぎるということはない。


川端康成は、この小説を睡眠薬を飲みながら書いたということだ。


あまり意識がはっきりしない状態で書いたのだろうと思う。


あまり多くを語らず、行間を読ませて、余韻を残すのが正統な文学というものだろうか。