思い込み
見知らぬ場所に出かけるときは、まず、地図で場所を確かめる。
地図の場所を頭に叩き込む。
その時、ほんの少し思い違いをしてしまう。
交差点の場所を一つだけ間違って覚えてしまう。
覚えるというよりは、思い込んでしまう。
場所的には、交差点の信号一つ分だけずれているだけ。
しかし、自分が進んでいる道は間違っていないと思い込んでいるから、交差点から二つ目の筋を左に曲がったところの右手に目的の場所があるはずだと思い込んでしまっている。
しかし、目的の場所がない。
自分は間違っていないはずだから、間違いなく目的の場所に居るはずだと思い込む。
とすると、何が間違っているのだろうかと、考えてみる。
自分の地図の見方は間違っていないのだから、つまり、自分は間違っていないのだから、地図が間違っているのだと思い込む。
でも、地図は持っていない。地図は頭の中にある。
目的地にたどりつけず、家に帰って、地図を確かめてみる。
そして、初めて、自分の思い込みが間違っていたということに気が付く。
自分が正しいのだと思い込んでしまうと、自分が間違っているのだとは決して認めたくはない。
思い込みは、恐ろしいものだ。
思い込みのおかげで、貴重な時間を無駄にしてしまった。