源氏物語の謎 ② | 創作ラボ2

源氏物語の謎 ②

平安時代の紙は大変貴重なものだったはずで、紙を手に入れることができるのは貴族だけだっただろうと思われる。


源氏物語は、四百字原稿用紙にして、3,000枚という膨大な枚数の長編小説だから、第一稿と、推敲と、清書ということを考えると、とんでもない枚数の紙が必要になっただろうと思われる。


現代の感覚からすれば、紙代だけで、どれくらいになるのか想像はできないのだが、一般に庶民には手に入らないものだと考えると、数百万程度ではなくて、一千万円単位の費用がかかっているものと思われる。


それだけの費用をかけて物語を書くということは、どういう目的で源氏物語が書かれたのか推測ができるのではないかと思う。


平安京は、魑魅魍魎が跋扈する世界だった。戦争はなかったけれど、貴族たちは、日々出世をするための画策をし、妬みと、怨念が渦巻いていたはず。


とすると、源氏物語は、現代では、世界最古の長編恋愛小説と捉えられているけれど、実はそうではなくて、政治小説ではないかとも思える。


一人の紫式部が実在して、五十四帖を一人で書いたとしても、それは、ある意図をもって書かされていたのではないかと思う。


ただのエンターテイメントのために、膨大な枚数の高価な紙を使って源氏物語が書かれたとも思えない。